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世界の対比先|その他・分類なし(66件)
「世界の似たサービス」欄の語からその他・分類なしに分類した66件です。
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- 旅館の女将・仲居 世界|ホテルのコンシェルジュ
もし消えたら=マニュアル化できない、人と人の間の余白や空気を読み合う日本古来のコミュニケーション。 - 江戸硝子職人 世界|ヴェネチアの吹きガラス職人(ムラーノ島、1291年から続くギルドの伝統)
もし消えたら=200年変わらぬ製法で作られる柔らかい風合いと、江戸切子の「素地」を支える技術基盤 - 陶芸家・窯元(備前焼) 世界|メキシコ・オアハカの黒陶職人(バロネグロ、酸化鉄を含む土壌の性質だけで漆黒に仕上げる無釉陶器の伝統)
もし消えたら=日本六古窯の一つとして続く「炎まかせ」の偶然の美を尊ぶ美意識と、酒がまろやかになるとされる備前焼の器で晩酌を楽しむ文化 - 陶芸家・窯元(萩焼) 世界|朝鮮半島・李朝の粉引・井戸茶碗(元は日常雑器として作られた素朴な白い器の系譜)
もし消えたら=使うほどに景色が変わる「萩の七化け」という経年変化を愛でる美意識と、文禄・慶長の役に由来する朝鮮陶工の技術系譜 - 曲げわっぱ職人(大館) 世界|アメリカ・シェーカー教徒のシェーカーボックス職人(曲げ木の楕円箱づくり)
もし消えたら=秋田杉の柾目を薄く挽いて曲げ、山桜の樹皮で綴じるという製法と、木製の弁当箱がご飯の水分を調整するという暮らしの知恵 - 将棋駒彫り師(天童) 世界|欧米のチェス駒職人(スタウントン型駒の木工旋盤・彫刻職人)
もし消えたら=「書き師・彫り師・盛上げ師」の分業による将棋駒づくりと、1831年に織田藩が家臣の内職として奨励したことに始まる将棋駒産地の歴史 - 三線職人 世界|アメリカのバンジョー職人
もし消えたら=ニシキヘビの皮を胴に張り棹の型で流派を表す製作技術と、廃藩置県後に士族から庶民へ広がった沖縄の生活音楽の担い手 - 二風谷アットゥシの織り手 世界|北米太平洋岸北西部の先住民による樹皮布・シーダーバーク織物職人
もし消えたら=オヒョウの樹皮を発酵させ繊維に裂いて糸に績む技術と、2013年に北海道で初めて国の伝統的工芸品に指定されたアイヌの染織文化 - 二風谷イタの彫り師 世界|北米太平洋岸北西部の先住民による木彫トレイ・木彫芸術職人
もし消えたら=モレウノカ・アイウシノカ・シクノカ等のアイヌ独自の文様を木地に彫り込む技術と、幕末に将軍家へ献上された記録が残る二風谷イタの系譜 - 本場黄八丈の染織職人 世界|スコットランド・ハリス島のハリスツイード職人
もし消えたら=コブナグサ・タブノキ・シイという島に自生する植物だけで黄・樺・黒の三色を染め出す技術と、貢租として納められた歴史を持つ絹織物の系譜 - 陶芸家・窯元(笠間焼) 世界|アメリカのクラフトフェア出身の作家陶芸家(統一様式を持たず、個人名で作品を売る工房群)
もし消えたら=安永年間(1772〜1781年)の開窯以来250年、関東最古の焼き物産地として多様な作家を受け入れてきた「様式を持たない自由な産地」という個性 - 結城紬の織元 世界|アイルランド・スコットランドのツイード職人(自国の羊毛を手紡ぎ・手織りし、地味な野良着から高級ファッション素材へ転じた織物の系譜)
もし消えたら=2000年以上続くとされ2010年にユネスコ無形文化遺産に登録された、真綿から手で糸を紡ぐ技術。生産量(検査点数)は1980年の31,288点から2022年に565点へと、42年間でピーク比1.8%まで落ち込んでいる - 芭蕉布織り手(喜如嘉) 世界|フィリピンのピニャ(パイナップル繊維)織職人、またはアバカ(マニラ麻)織職人(熱帯の植物繊維を糸にして涼しい布を織る系譜)
もし消えたら=12〜13世紀頃からと伝わる、糸芭蕉を育てて糸に績むところから始まる気の遠くなる手仕事と、戦後途絶えかけた技術を人間国宝・平良敏子が復興させた記憶 - 毛鉤職人(播州毛鉤) 世界|スコットランド・イングランドのフライタイヤー(毛針結い職人)
もし消えたら=渓流釣りの疑似餌としての実用と、金箔・漆で仕上げる装飾美の両立という播州の技術が失われる - 屋久杉工芸職人(屋久杉挽物・屋久杉小工芸品) 世界|北米・カリフォルニアのレッドウッド(セコイア)古材の家具職人
もし消えたら=樹脂を多く含み腐りにくいため数百年〜千年単位で土中に埋もれても加工できる「土埋木」という特殊な原料資源と、それを活かす木工技術が失われる - 木樽蒸留器職人(焼酎の木樽蒸留器) 世界|スコットランド・スコッチウイスキーの銅製ポットスチール職人
もし消えたら=現在、日本でただ一人とされる木樽蒸留器を製作する職人の技術と、木樽ならではの香りが焼酎に宿るという選択肢そのものが失われる - 陶芸家・窯元(珠洲焼) 世界|北米プエブロ族のブラックウェア(サン・イルデフォンソの黒陶)職人
もし消えたら=14世紀には日本列島の4分の1に流通するほど隆盛しながら15世紀末に忽然と姿を消し、約400年の空白を経て1976年に復興したという「一度完全に消えた産地」という珍しい歴史そのものが失われる - 織元(小倉織) 世界|米国のヘリテージデニム産地(セルビッジデニムの織元)
もし消えたら=江戸時代初期から続いた織物が金融恐慌の影響で明治34年に会社解散、昭和初めに一度完全に途絶えた後、1984年に一人の作り手(築城則子氏)が古着の切れ端から復元するまで約半世紀近く空白があったという「一度消えた織物」の物語が失われる - 菅笠職人(越中福岡の菅笠) 世界|エクアドル・パナマ帽(トキヤ椰子製の草帽子)職人
もし消えたら=元治元年(1864年)に210万蓋(枚)もの出荷記録を持ち「加賀笠」の名で全国に知られた一大産業が、現在は年間約3万枚まで縮小しながらも全国シェア9割以上を守り続けている、という規模の激変そのものの記録が失われる - 塩沢紬の織元 世界|スコットランド・ハリス諸島のハリス・ツイード職人(島の自宅で手織りされ、原産地呼称で保護される毛織物の職人)
もし消えたら=越後上布の麻織り技術を絹に応用して生まれた「蚊絣」という、肉眼では判別しづらいほど細かい絣文様と、真綿から手で紡いだ糸ならではの柔らかな着心地 - 小千谷紬の織元 世界|アイルランド・ドニゴール州のドニゴール・ツイード職人(手紡ぎの節のある糸を使い、色の斑点を織り込む毛織物の職人)
もし消えたら=屑繭を無駄にせず紡ぎ直すという倹約の知恵から生まれた「つむぎ」という技術と、隣接する小千谷縮(麻)との技術的な兄弟関係 - 信州紬の織元 世界|ペルー・アンデス高地のクスコ地方の手織り職人(地域ごとに異なる文様・染色技法を持つ、天然染料の手織り毛織物の系譜)
もし消えたら=県内5産地(上田・松本・飯田・伊那・山繭)を束ねた「信州紬」という指定の枠組みそのものと、化学染料に頼らない草木染めへのこだわり - 阿波正藍しじら織の織元 世界|アメリカ南部のシアサッカー(seersucker)織元(軽くしわ加工された通気性の良い夏用綿織物の職人)
もし消えたら=大正7年(1918年)頃の最盛期には徳島県内で年間生産反数150万反に達したが、洋装化・きもの離れで激減したという盛衰の記録 - 弓浜絣の織元 世界|ナイジェリア・ヨルバ族のアディレ(Adire)藍染職人(藍で防染し具象的な文様を布に描く、西アフリカの伝統染織の系譜)
もし消えたら=寛政年間(1789〜1801年)に遡るとされる歴史と、幾何学文様にとどまらず鶴や船まで描き出す「絵絣」という高度な技術 - 漆器職人(高岡漆器) 世界|シリア・ダマスカスの螺鈿象嵌木工職人(幾何学文様の木工にサダフ〈貝殻〉を象嵌するイスラーム木工の系譜)
もし消えたら=貝殻を光の角度で七色に見せる「青貝塗」の螺鈿と、中国趣味の異国的な意匠を漆で立体的に描く「勇助塗」という、他の漆器産地には無い2つの個性的な技法 - 和紙職人(内山紙) 世界|ネパール・ヒマラヤ地方のロクタ紙職人(虫が食わない樹皮を原料とし、公文書の保存に使われる手漉き紙の職人)
もし消えたら=雪の照り返しで紙を漂白する「雪ざらし」という豪雪地帯ならではの工程と、蒟蒻糊のコーティングで虫害を防ぎ障子紙として100年単位で使われてきた実績 - 宮島細工職人 世界|スウェーデンのダーラナ地方の木彫り職人(スロイド〈slöjd〉と呼ばれる、日用の木工道具を手作業で仕上げる民芸の系譜)
もし消えたら=弁財天の琵琶の形から着想を得たと伝わるしゃもじ発祥の逸話と、厳島神社の門前町として蓄積された宮大工・指物師の木工技術 - 大工道具鍛冶(越後与板打刃物) 世界|スウェーデンのグレンスフォシュ・ブルーク(Gränsfors Bruk)の斧職人(プロの木こり・林業家向けに、1本ずつ鍛造で仕上げる高級刃物工具の鍛冶場)
もし消えたら=昭和2年(1927年)には117軒もの鍛冶屋が組合に登録されていたが、現在は組合員わずか5軒、伝統工芸士はたった4名にまで減ったという急激な縮小、宮大工から名指しで注文が入るほどの切れ味 - 松本家具職人 世界|アメリカ・シェーカー教徒の家具職人(装飾を排し、機能美だけで完成させる、簡素で頑丈な木工家具の系譜)
もし消えたら=昭和51年(1976年)に家具業界で初めて国の伝統的工芸品に指定されたという先駆性と、漆・ウレタンを8〜13回以上重ね塗りするという妥協のない仕上げ工程 - 織元(読谷山花織) 世界|グアテマラの先住民族織物(マヤ系民族衣装ウィピル。バックストラップ織機で幾何学模様を織り出す伝統が近い)
もし消えたら=一度は絶滅寸前まで衰退しながら、1964年の有志の復興運動と与那嶺貞という一人の織り手の尽力で蘇った「約30種の模様」を織り出す緯浮花織等の技法 - 織元(村山大島紬) 世界|スコットランドのツイード職人(地域固有の織りと染めで一点物の風合いを作る毛織物の伝統。技法は異なるが「土地固有の染織技法で量産の絹織物に対抗する」という構造が近い)
もし消えたら=樹齢100年以上の水目桜の彫刻板を使う「板締め注入染色法」という、本場大島紬(鹿児島・奄美の泥染め)とは異なる独自の絣染色技術 - 桐箪笥職人(加茂桐箪笥) 世界|アメリカ・ヴァージニア州のシーダーチェスト産業(Lane社等が代表格。20世紀半ばに高校卒業祝いの定番贈答品として広まった単一地域集中型の「ホープチェスト」産地)
もし消えたら=全国生産量の約7割を担う「日本一の桐たんす産地」が、わずか12事業所という小規模さで支えられているという現実と、天明年間からの指物技術の系譜。 - 箪笥職人(越前箪笥) 世界|オーストリア・チロル地方の婚礼用長持(Hochzeitstruhe、彩色と鍛鉄金具で飾られた花嫁道具箱)職人
もし消えたら=越前打刃物の金具・越前漆器の塗りという、同じ産地の他の伝統工芸を横断的に取り込んだ複合技術の結晶。 - 三味線職人(奄美三味線) 世界|アメリカ・アパラチア地方のバンジョー職人(西アフリカ起源の弦楽器が新大陸で独自に変化した、動物皮の共鳴胴を持つ撥弦楽器の系譜)
もし消えたら=沖縄とも本土三味線とも異なる、蛇皮の薄さ・黄色い弦・返し撥奏法・独自記譜法という4つの識別点で語られる奄美の島唄伴奏文化。 - 仏壇職人(八女福島仏壇) 世界|バリ島の家庭用祠堂(サンガー、屋敷内に建てる塔状・楼閣状のヒンドゥー教家族寺院)
もし消えたら=指物大工が見た「仏閣の夢」に始まるという逸話と、九州の仏壇製造の源流となった約80工程の完全分業体制。 - 織元(与那国織) 世界|スコットランド・アウターヘブリディーズ諸島のハリスツイード職人(法律で産地・製法が保護された、絶海の孤島で織られる毛織物)
もし消えたら=日本最西端の島で室役人だけが着用を許されたという格式を持ちながら、女性たちが使命感と誇りを持って継いできた4つの織り技法の体系。 - 織元(八重山上布) 世界|アイルランドのアイリッシュ・リネン職人(麻の一種フラックスを原料に、屋外の芝生や日光にさらして自然に漂白する伝統技法を持つ)
もし消えたら=重い人頭税の貢納布として織られてきたという苦難の歴史と、海水で色止めする「海ざらし」という石垣島ならではの自然に委ねた仕上げ技術。 - 織元(知花花織) 世界|スウェーデン・ダーラナ地方の民俗織物職人(村の女性たちが祭りの晴れ着のために自家用として織り継いできた、地域固有の紋様織物)
もし消えたら=琉球王府への献上品ではなく、村の女性たちが自分たちの祭りのために自由な発想で織り続けてきたという、他の沖縄の織物とは異なる「庶民の物語」。 - 塗師(鳴子漆器) 世界|北米アパラチア山地の木工旋盤職人(ボウルターナー、天然木の椀・盆を挽く伝統工芸家)
もし消えたら=盆・茶托・重箱・汁椀など日用の漆器を支えてきた挽物木地の塗り技術と、水面に漆を流して文様を作る竜文塗という独特の加飾技法が失われる - 曲物師(寺泊山田の曲物) 世界|米国シェーカー教徒のベントウッドボックス職人(オーバル型曲げ木箱の伝統工芸家)
もし消えたら=新潟県内で唯一残る篩(ふるい)・裏漉し職人の技術が失われ、昭和30〜40年代には10数軒あった曲物の産地としての姿が完全に途絶える - 陶芸家・窯元(大樋焼) 世界|米国のアメリカンラクー陶芸家(ポール・ソルドナーが確立した、焼成後に還元焼成を加えるアメリカ式楽焼の系譜)
もし消えたら=前田家の御用窯として350年余り続いた、ろくろを使わず手とへらだけで成形する一貫手作業の技術と、雪国の暖かみを表す飴釉の色合いが失われる - 紙漉き職人(八女手すき和紙) 世界|ネパールのロクタ紙職人(ヒマラヤ山地に自生する低木の樹皮を漉く手漉き紙。仏教寺院の経典用紙としての起源を持つ点が八女と重なる)
もし消えたら=九州最古とされる430年余りの手漉き和紙の歴史と、矢部川の水と九州産楮という土地の恵みを生かした紙漉きの技術が失われる - 陶芸家・窯元(赤穂雲火焼) 世界|米国先住民プエブロの黒陶職人(マリア・マルティネスに代表される、釉薬を使わず燻煙による還元でつやのある黒色を出すサンイルデフォンソ族の陶芸)
もし消えたら=一度完全に途絶え、桃井香子という一人の陶芸家が20年かけて復元した『幻の焼き物』の技術が、再び後継者を失えば今度こそ永遠に失われる - 織元(八重山ミンサー) 世界|ハンガリー・トランシルヴァニア地方の民俗刺繍織元(求婚・婚礼の際に恋人へ贈る、象徴文様を織り込んだ手仕事の布の伝統)
もし消えたら=「いつの世までも末長く」という想いを五つ四つの升目に込めて贈る文化と、石垣市・竹富町という八重山諸島固有の木綿平織りの技術が失われる - 神祇装束調度師(京の神祇装束調度品) 世界|バチカンの典礼祭服工房(法衣・祭壇布等をラメ糸や刺繍で仕立てる、カトリック教会の伝統工房)
もし消えたら=伊勢神宮の式年遷宮で神宝・装束の多くを今なお京都の業界が製作しているという、20年周期で技術を次世代へ継承する独自の仕組みと、少量生産・手作りを貫く神祇工芸の系譜が失われる - 北山丸太師(北山丸太) 世界|北米の化粧丸太(ハンドピール材)職人(皮を剥ぎ乾燥・研磨して仕上げる、高級ログホームや別荘建築向けの丸太仕上げ工房)
もし消えたら=皮剥ぎから天日干し、水磨きまで手間をかけて木肌を白く滑らかに仕上げる約600年の技術と、桂離宮・修学院離宮・島原角屋といった数寄屋建築の名品を支えてきた丸太産地としての歴史が失われる - 土人形師(尾崎人形) 世界|メキシコの土製ホイッスル玩具(シルバート)職人(素焼きの粘土で作る、中南米の伝統的な音の出る玩具)
もし消えたら=700年以上前の元寇にまで遡る伝承を持ち、佐賀藩から幕府への献上品にもなった歴史を持つ、赤・青・黄の三色で彩色するシンプルな意匠の土人形が、現在の継承者1名をもって途絶える危機にある - 曲物師(永野曲げ) 世界|北米シェーカー教徒のシェーカーボックス職人(薄く挽いた木材を蒸して曲げ、木釘だけで留める箱作りの伝統技法。曲げわっぱと同系統の技法を、宗教共同体の実用美学として発展させた点が対照的)
もし消えたら=相良藩が飛騨から招いた職人に始まるとされる400年の技術系譜と、山間の森林資源を活かした軽く丈夫な曲物文化が、担い手1名をもって途絶える危機にある - 土人形師(木葉猿) 世界|メキシコのオアハカ州アレブリヘス職人(素朴な手びねりの土製動物人形を、伝説・信仰と結びつけて作り続けるメキシコの民芸玩具職人)
もし消えたら=約1300年前の伝説に由来し、大正5年の全国土俗玩具番付で東の横綱に選ばれるほどの評価を得てきた木葉猿の手びねり技法と、担い手1名という現状が示す継承の危うさが失われる - 土人形師(天草土人形) 世界|ポーランドのボレスワヴィエツ陶器や中南米の素朴派土人形工房(元の生業(瓦・陶器)の副業として始まった土製の縁起物・民芸玩具が、地域振興によって復興する構図)
もし消えたら=瓦職人の副業として始まった300年以上の歴史と、隠れキリシタンが聖母マリアに見立てて拝んだとされる『山姥』という宗教史を秘めた意匠が失われる - 弓師(薩摩弓) 世界|モンゴルの伝統弓職人(遊牧・武家社会における実戦用の弓として発達し、現在は工芸品・スポーツ用具として継承される複合弓の伝統)
もし消えたら=鎌倉時代から続くとされる技法と、『薩摩ニベ』という独自の接着剤を使う三枚打ちの技法、桑幡家に代々伝わる弓師の系譜が失われる - 土人形師(帖佐人形) 世界|ポーランドの民芸陶器工房(異国での経験や職人の来歴が地域の民芸品の様式に影響を与え、後年地域固有のブランドとして確立した例)
もし消えたら=朝鮮出兵から連れ帰られた陶工の望郷に由来するという伝承と、県内で最も生産量が多かったとされる土人形文化、昭和40年の保存会設立による復元の記憶が失われる - 刃物鍛冶(薩摩深水刃物) 世界|米国アパラチア地方の家族経営ブレードスミス(農具鍛冶から出発し、後年に台所刃物・ナイフ専門へ転じた家族経営の小規模鍛冶工房)
もし消えたら=1919年に南さつま市津貫から枕崎へ移り住んだ深水廣二に始まる家業の系譜と、南薩摩地域にかつて20件以上あったとされる鍛冶屋の中で農具から台所刃物へ転身し生き残った稀少な事例が失われる - 太鼓職人(奄美チヂン) 世界|西アフリカのジャンベ職人(片手または素手で叩く軽量な太鼓を作り、村落共同体の輪踊り・祭礼で使う打楽器文化)
もし消えたら=旧暦8月の八月踊りという奄美の農耕儀礼と一体になった太鼓文化と、くさび締めという独自の張力調整構造、女性でも片手で持てるほどの軽さを追求した製作技術が失われる - 紙漉き職人(名塩紙) 世界|アメリカ・クレイン社の紙幣用コットン紙職人(紙幣・公文書向けに耐久性の高い特殊な紙を漉く専門職人)
もし消えたら=越前から伝わったとされる抄紙技術に地元産の泥土を漉き込むという独自の工夫を加え、藩札の地紙や国宝級文化財の修復用紙として重宝されてきた「名塩千軒」と呼ばれた紙漉きの里の技術と、現在2軒のみが継承する技 - 染師(しらさぎ染) 世界|ナイジェリアのアディレ(藍染)職人(ヨルバ族に伝わる、絞りや糊防染を用いた木綿の藍染め伝統)
もし消えたら=奈良時代より「飾磨の褐染」として知られた播磨の藍染めの歴史と、昭和44年に姫路城の図柄と組み合わせて復活させた「しらさぎ染」という土地の物語を伝える染物 - 織元(丹波木綿) 世界|アメリカ南部のホームスパン(手紡ぎ木綿)職人(開拓時代から続く、綿花を手で紡ぎ織り上げる家庭工芸の伝統)
もし消えたら=宝永年間から続く丹波の綿づくりの記憶と、昭和49年に篠山市栗柄の有志が糸紡ぎ・草木染め・手織りの全工程を惜しんで復活させた、藍染の縞や絣を特徴とする手織り木綿の技術 - 三味線職人(金沢三味線) 世界|アメリカ・アパラチアのバンジョー製作職人(皮を張った胴に棹を差す、民俗音楽と結びついた弦楽器製作の伝統)
もし消えたら=藩政時代に東・西・主計町の花柳界を中心に発展してきた金沢の三味線文化と、芸妓の芸を支えてきた楽器製作の技術 - 銅蟲職人 世界|モロッコの銅細工職人(手打ちの銅板を燻して独特の古色を出す、北アフリカの伝統的な銅工芸)
もし消えたら=江戸時代初めの銅細工師・佐々木伝兵衛に由来する歴史と、稲藁で燻すことで生まれる全国唯一とされる黒茶色の玉虫古色という秘法 - 土人形師(三次人形) 世界|メキシコのタラベラ焼の人形職人(型に粘土を詰めて成形し、彩色を施す中南米の伝統的な陶製人形細工)
もし消えたら=江戸時代から広島県北一帯で子供の健やかな成長を願う初節句の風習と結びついて受け継がれてきた、彩色に膠を用いることで生まれる独特の光沢を持つ約140種の意匠を持つ土人形の技術 - 陶芸家・窯元(白石焼) 世界|ハンガリー・ヘレンドの磁器職人(王侯貴族向けに発達した、絵付けを施す伝統的な磁器製作の産地)
もし消えたら=「西目の有田、東目の白石」と称されるほど有田焼と肩を並べた肥前磁器の一大産地としての歴史と、天草の陶石を用いて焼き上げる技術 - 土人形師(弓野人形) 世界|メキシコのタラベラ焼の人形職人(型に粘土を詰めて成形し、彩色を施す中南米の伝統的な陶製人形細工)
もし消えたら=明治中期に武雄市橘町弓野で興り、江口人形店・古瀬人形店という家業として受け継がれてきた、武者人形からひな人形、達磨像、大黒恵比寿まで幅広く手がける土人形づくりの技術 - 土人形師(のごみ人形) 世界|メキシコのアレブリヘス(空想の生き物の張り子人形)職人(オアハカ州で発達した、彩色を施した素朴な民芸人形の伝統)
もし消えたら=終戦直後の混乱の中で染色家・鈴田照次が人々の心を明るくしたいという思いから生み出した創作の物語と、昭和38年・平成3年の年賀切手図案に採用されるなど全国的にも親しまれてきた土鈴の郷土玩具 - 編み組細工職人(奥会津編み組細工) 世界|アパラチア山地(米国)の樹皮・つる細工バスケット職人
もし消えたら=ヒロロ・山ぶどう・マタタビという3種の異なる植物素材を、用途に応じて使い分ける奥会津独自の編み分け技術と、雪深い山村の暮らしを支えてきた「生活工芸」という思想 - 提灯職人(岐阜提灯) 世界|彫刻家イサム・ノグチが手掛けた「AKARI」照明彫刻シリーズの版元(岐阜提灯の技術を現代照明に転用した例)
もし消えたら=400年の歴史を持つ竹ひご一本を螺旋状に巻く提灯骨組みの技術と、イサム・ノグチのAKARIシリーズを通じて世界のデザイン史に組み込まれた岐阜提灯の文化的地位 - 和紙職人(石州和紙) 世界|ネパールのロクタ紙(ジンチョウゲ科の樹皮を使う手漉き紙)職人
もし消えたら=明治27年(1894年)に6,377戸を数えたとされる紙漉きの一大産地が、現在は数軒規模まで縮小した中でなお守られているユネスコ無形文化遺産の技術
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