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銅蟲職人世界の似たサービス ─ モロッコの銅細工職人(手打ちの銅板を燻して独特の古色を出す、北アフリカの伝統的な銅工芸)
江戸時代初め(17世紀前半に技法が成立したとされる)
共通の目的銅板を打ち出して成形し、燻すことで独特の色合いと光沢を持つ器物を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=トルコの手打ち銅器職人(バザールの伝統工芸として知られる、槌目模様を施した銅製食器・装飾品の製作)
なぜ違いが生まれたのか
銅蟲は江戸時代初めに広島藩主に仕えた銅細工師・佐々木伝兵衛が仕事熱心なあまり「銅の蟲」と呼ばれたことに由来し、稲藁で燻すという全国唯一とされる独自の技法(本燻し)を確立した。モロッコの銅細工はイスラム文化圏の金属工芸の伝統の中で、酸化処理による古色の演出という別の技法体系で発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|広島市中区上幟町の伊藤久芳堂、同区幟町の光、安芸郡海田町の西井製作所という3つの工房が銅蟲の製造を続けている。伊藤久芳堂と光は花瓶や飾皿、茶道具、文具などを手がけ、もとは自動車ナンバープレートの機械加工を専門としていた西井製作所は、培った技術を銅蟲製造に転用してビアカップなどを作っている。指定は平成3年と平成21年の2回に分けて行われた。
- 五感|厚さ1ミリほどの銅板を金づちで叩くたびに硬い金属音が響き、表面に槌目と呼ばれる細かな凹凸模様が浮かび上がる。整形後はわらで燻され、工房には藁を焼く独特の匂いが漂う。燻す時間の長さによって黒や飴色など仕上がりの色合いが変わり、使い込むほどに深い色としぶい光沢を帯びていく。銅蟲のビアカップで飲むと、肉眼では見えない槌目の凹凸がビールの泡をきめ細かくし、口当たりをまろやかにする。銅は熱伝導が鉄の5倍あるため、氷を入れるとすぐにカップ全体が冷たくなり、口に触れた瞬間に清涼感を感じる。
- 異常なこだわり|銅板を金づちで叩いて成形したあとの薫蒸は、さび止めを兼ねながら黒や飴色など多様な風合いを生み出す工程で、燻す時間の加減がそのまま製品の色を決める。装飾を施す製品では、表からの槌目模様だけでなく、象嵌やメッキ、裏側からの打ち出しでコイや紅葉といった柄を浮かび上がらせる技法も使う。ビアカップの内側には錫を焼き付けて熱伝導性をさらに高めた製品もあり、装飾性だけでなく実用性の仕上げにもこだわる。伊藤久芳堂の伊藤笙子さんは職人の高齢化が進むなかで「質を落としてまで続ける選択はなかった」と語り、規模を縮小してでも技法の水準を保つ道を選んだ。
- 外国人の驚き|銅蟲は一枚の銅板を金づちだけで叩いて器の形に仕上げ、わらで燻して色をつけるという、機械に頼らない工程で作られる。装飾のない無地のビアカップでも、肉眼では見えないほど細かい槌目の凹凸が生まれ、それがビールの泡をきめ細かくし口当たりをまろやかにすることに外国人観光客は驚くという。銅の熱伝導の高さで氷を入れた瞬間にカップ全体が冷たくなる感触も、金属加工に詳しくない人ほど意外に感じるとされる。象嵌や打ち出しでコイや紅葉を浮かび上がらせる装飾を見ると、金づちひとつでここまでの絵柄を表現できるのかと驚く人もいるという。
- 豆知識|銅蟲の名は、江戸時代初め広島藩主浅野長晟に仕えた銅細工師が仕事熱心なあまり「銅の虫」とあだ名されたことに由来する。広島県公式サイトでは細工師の名を「佐々木伝兵衛」とするが、中国新聞の記事では長晟が1619年に和歌山から連れてきた職人の一人「佐々木清」と紹介しており、名前の表記は資料によって異なる。銅蟲は広島県の伝統的工芸品として平成3年と平成21年の2回に分けて指定されており、職人の高齢化が進むいま、担い手は数えるほどに減っている。かつて銅蟲を手がけた伊藤琢郎(1884〜1972年)は久芳村(現・東広島市福富町)の出身だった。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | —(未確認) |
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| 統計の基準年 | —(未確認) |
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| 後継者不足度 | ★★★★☆ |
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| 統計の出典URL | —(未確認) |
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失われるもの(数字にならないもの)
江戸時代初めの銅細工師・佐々木伝兵衛に由来する歴史と、稲藁で燻すことで生まれる全国唯一とされる黒茶色の玉虫古色という秘法
いま直面している問題
稲藁で燻すという工程を含む手間の多さ、後継者不足
出典
産地|広島県広島市(広島県) 世界の対比先|その他・分類なし
English: Dochu (Hiroshima smoked copperware)(Dochu is a Hiroshima copperware technique unique in Japan for smoking hammered copper vessels over straw, producing a deep, iridescent blackish-brown patina found nowhere else.)