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産地|東京都(50件)
「代表的な産地・都市」欄に東京都が含まれる生業、50件です。
- 銭湯・湯守 世界|フィンランドサウナ/ハンマーム
もし消えたら=地域のお年寄りの見守り拠点、世代を超えて街の人が挨拶を交わすコミュニティのハブ。 - 和裁士 世界|サヴィル・ロウのビスポークテーラー(英国)
もし消えたら=反物を無駄にせず仕立て直しながら世代を超えて着物を受け継ぐという直線裁ちの技術と、体型の変化に着物を合わせる和裁士の技。 - 江戸切子職人 世界|ボヘミアン・クリスタルのカットグラス職人(チェコ)
もし消えたら=色被せガラスに和柄を彫り込むという江戸から続くガラス工芸の技術と、隅田川沿いに集積してきたガラス職人の産地としてのつながり。 - 浮世絵摺師(木版摺師) 世界|ヨーロッパの銅版画職人(エングレーバー)
もし消えたら=馬連一つで色の濃淡やグラデーションを手加減だけで摺り分ける技術と、絵師・彫師・摺師の分業で一枚の浮世絵を作り上げてきた江戸の版元文化。 - 三味線職人(三味線製作者) 世界|ヴァイオリン職人(弦楽器製作者、イタリア・クレモナ)
もし消えたら=義太夫・長唄・津軽三味線など、三味線という一本の楽器が支えてきた日本の語り物・唄い物の音色そのもの。 - 印章職人(はんこ彫刻師) 世界|紋章・印璽の彫刻職人(シグネットリング彫刻師、ヨーロッパの蝋封印文化)
もし消えたら=一本の印材に名前を彫り込み、朱肉の色で押した瞬間に「本人であることが確定する」という日本独自の証明文化と、篆刻という書と彫りが一体になった工芸技術。 - 面打師(能面) 世界|ヴェネツィアのカーニバル仮面職人(イタリア)
もし消えたら=表情を持たない面で複雑な感情を伝えるという、600年続く能楽の様式美そのものを支える技術 - 和竿職人(江戸和竿) 世界|欧州のバンブーロッド職人(英国・米国のスプリットケーン式フライロッド工房)
もし消えたら=江戸時代から続く「魚に合わせて竿を誂える」オーダーメイド文化と、継ぎ手の漆塗り装飾技術 - 東京金銀器(東京彫金・東京銀器) 世界|欧州の銀器職人(英国シェフィールド・ロンドンのシルバースミス、北欧の銀細工の系譜)
もし消えたら=刀装具の装飾から転じた「打ち出しで模様を浮かせる」彫金技法と、鍛金師・彫金師・仕上師の分業体制 - 江戸硝子職人 世界|ヴェネチアの吹きガラス職人(ムラーノ島、1291年から続くギルドの伝統)
もし消えたら=200年変わらぬ製法で作られる柔らかい風合いと、江戸切子の「素地」を支える技術基盤 - 甲冑師 世界|欧州の甲冑鍛冶(ミラノ・ニュルンベルクのプレートアーマー工房)
もし消えたら=小さな札を何百枚も紐で編み上げる「威し」という手仕事と、身分や家によって異なる意匠を読み解く文化 - 神輿師 世界|スペインのパソ彫刻職人(セマナ・サンタ〈聖週間〉の行列で担がれる宗教彫刻の伝統)
もし消えたら=神は姿を持たないという神道の信仰観を建築として体現する技術と、祭礼で街全体が一体となる担ぎ手の文化 - 尺八製管職人 世界|中東のネイ笛職人(スーフィー神秘主義音楽で使われる葦の端吹き笛)
もし消えたら=「吹禅」という音楽と瞑想が一体化した文化と、一本一本の竹の個性に合わせて内径を調整する製管技術 - 江戸からかみ職人 世界|イギリス・ウィリアム・モリス系の壁紙職人
もし消えたら=関東大震災・東京大空襲で多くを焼失しながらも職人衆と版元・東京松屋が復興させた版木と、木版摺りを基調に型紙捺染・刷毛引きを併用する多様な技法 - 東京染小紋の染師 世界|フランス・リヨンの捺染絹職人(微細な一色染めの型染め伝統)
もし消えたら=1枚の型紙で単色染めながら遠目には無地に見えるほどの精緻さを競う『粋』の美意識と、大名の裃の格式から生まれた模様の体系 - 本場黄八丈の染織職人 世界|スコットランド・ハリス島のハリスツイード職人
もし消えたら=コブナグサ・タブノキ・シイという島に自生する植物だけで黄・樺・黒の三色を染め出す技術と、貢租として納められた歴史を持つ絹織物の系譜 - 琴職人(東京琴) 世界|ヨーロッパのハープ職人(コンサートハープ製作者)
もし消えたら=桐一枚板から甲を挽き出す木工技術と、柱を動かして自在に調弦する箏曲文化が失われる - つまみ簪職人(江戸つまみ簪) 世界|フランスの造花師(フルーリスト・アルティフィシエル/絹花職人)
もし消えたら=文政期(1818〜30年)の記録にも残る技法と、現在は関東・関西を合わせても数少ない職人に集約された、正方形の布をピンセットでつまんで花に変える手技という選択肢が失われる - 押絵羽子板職人(江戸押絵羽子板) 世界|欧州のバトルドア・アンド・シャトルコック(バドミントン起源の板と羽根の遊具)製作職人
もし消えたら=室町期永享4年(1433年)の宮中の記録にまでさかのぼる羽根つきの歴史と、文化文政期に爆発的に流行した「役者羽子板」という浮世絵文化と一体化した押絵の技術が失われる - 指物師(江戸指物) 世界|欧州のキャビネットメーカー(フランスのエベニスト/英国のジョイナー)
もし消えたら=17〜19世紀に武家・商人・歌舞伎役者(梨園指物)という異なる階層の需要に応えながら発達した多様な様式と、釘を一切使わない木組みだけで箪笥を組み上げる技術が失われる - 簾職人(江戸簾) 世界|地中海・中東地域のリード(葦)製ブラインド職人
もし消えたら=7〜8世紀の万葉集にまで記述が残る歴史と、竹の採取時期(秋の彼岸から春の彼岸まで)を見極め質の良い竹を選ぶ竹割りの経験・技術という選択肢が失われる - 人形師(江戸節句人形) 世界|洋人形職人(欧州の磁器人形職人。ドイツ・フランス等)
もし消えたら=わらと桐塑を組み合わせて胴体を作る「衣裳着人形」の技術と、精巧な甲冑を模した「江戸甲冑」という、京都とは異なる江戸独自の写実的な人形文化 - 表具師(江戸表具) 世界|西洋の額装(フレーミング。絵画・写真をガラスと額縁で密閉して保存・展示する伝統)
もし消えたら=巻いて仕舞い、季節や用途に応じて掛け替えるという掛軸文化と、丈を短く淡彩に仕立てる江戸独自の「粋」の美意識、水と刷毛だけで仕上げる修練の技 - 東京友禅職人(東京手描友禅) 世界|ジャワ更紗(インドネシアのバティック。蝋を防染剤に使う点で技法上の共通点がある手描き染色の伝統)
もし消えたら=一人の職人が下絵から染め付けまで全工程を担うという、分業制の他産地には無い一貫制作の技術と、奢侈禁止令という制約から生まれた「粋」の美意識 - 織元(村山大島紬) 世界|スコットランドのツイード職人(地域固有の織りと染めで一点物の風合いを作る毛織物の伝統。技法は異なるが「土地固有の染織技法で量産の絹織物に対抗する」という構造が近い)
もし消えたら=樹齢100年以上の水目桜の彫刻板を使う「板締め注入染色法」という、本場大島紬(鹿児島・奄美の泥染め)とは異なる独自の絣染色技術 - 染師(東京無地染) 世界|西洋のソリッドダイ(無地染め)職人(染料をロール・浸染で均一に染色する量産型の無地染色)
もし消えたら=170色もの微妙な色の違いを職人の色彩感覚だけで再現する技術と、一度染めた生地を染め直して長く使うという、量産を前提としない染色文化 - 三味線職人(東京三味線) 世界|ヴァイオリン職人(弦楽器製作者、イタリア・クレモナ)
もし消えたら=奏者一人ひとりに向き合い、力量を見極めて素材を選び分ける一貫制作という、分業制の関西とは異なる東京三味線独自の職人技。 - 印章職人(東京手彫印章) 世界|ヨーロッパの公証人による蝋封印(ノータリー・シール)彫刻職人(法的文書の真正性を証明するための紋章印を彫る専門職)
もし消えたら=将軍家の印を彫った「御印判師」に始まる約400年の系譜と、印稿から仕上げまで全工程を手作業で仕上げる技術。 - 鼈甲細工職人(江戸鼈甲) 世界|イタリア・トッレデルグレコの鼈甲・珊瑚彫刻職人(地中海の海産素材を用い、貼り合わせや透かし彫りの技術で発展した宝飾工芸の町)
もし消えたら=長崎鼈甲とは異なる、貼り合わせ技術を極めた複雑な造形と、江戸の粋を体現した髪飾り(櫛・簪・笄)の意匠。 - 絹織物職人(多摩織) 世界|フランス・リヨンの絹織物職人(王室・教会向けの多様な絹織技法が一つの都市に集積した、ヨーロッパ屈指の絹織物の都)
もし消えたら=5つの異なる織り技法を一つの産地に集積させた「絹織物の多品種産地」としての多摩の個性と、千二百本の生糸をずらして織る「ずらし絣」の高度な技術。 - 組紐職人(東京くみひも) 世界|フランス・イタリアのパスマントリー職人(軍服の飾緒・室内装飾の房飾り等、実用と装飾を兼ねた組み紐・組み紐飾りの専門職)
もし消えたら=武士の鎧兜の威糸・刀の下緒という「戦闘にも耐え得る堅牢さ」を今に伝える組み方と、京都の華美さとは一線を画す江戸の渋好みの色使い。 - 漆器職人(江戸漆器) 世界|フランスのヴェルニ・マルタン工房(18世紀、東洋の漆を模して調合ワニスを幾層にも塗り重ね家具・調度品を仕立てた欧州の塗装工房)
もし消えたら=複数の職人が分業しながら「塗っては研ぐ」を繰り返す下地から上塗りまでの総合的な漆工技術と、第二次大戦前は国内でも採取されていた良質な漆を見極める目利きの系譜が失われる - 刷毛職人(江戸刷毛) 世界|欧州の画材・装飾用ブラシ職人(豚毛・貂毛等の獣毛を厳選し、手作業で穂首を仕立てる画家用・装飾用ブラシ工房)
もし消えたら=「ムラ塗りが出ない」「腰がある」毛先を職人が一本一本の見極めで選別する技術と、経師・染色・漆・木版など他の伝統工芸を裏で支える道具作りの分業体制が失われる - 仏壇職人(東京仏壇) 世界|北米・欧州のホームチャペル/プレイヤーデスク職人(キリスト教家庭の中に祈りの場を作り付ける、教会調度を手がける木工職人の系譜)
もし消えたら=寺院の意匠の影響を受けた緻密な彫刻と、唐木や桑の木目を生かした重厚で簡素な質感という『江戸仏壇ならではの美意識』が失われ、家具調仏壇に置き換わっていく流れに歯止めがかからなくなる - 額縁職人(東京額縁) 世界|欧州(フランス・イタリア)の額縁職人(木彫りの上に石膏地を盛り金箔を押す「ドレ」技法で額を仕立てる工房)
もし消えたら=画家や画商と対話しながら定番のないデザインを一点ずつ導き出す注文対応力と、和額(漆・木地仕上げ)と洋額(彫刻・金箔)を一貫して手がける明治以来の技術集約が失われる - 更紗染職人(江戸更紗) 世界|インドの更紗(チンツ)職人(木版と手描きを組み合わせた多色染めで、ムガル期から続く更紗文様染めの系譜)
もし消えたら=90枚にも及ぶ型を一色ずつ重ねて淡いグラデーションを生む型摺り染めの技術と、東京の水質が生む渋い発色という、日本で唯一この産地だけが継承する更紗染めの系譜が完全に途絶える - 人形師(江戸衣裳着人形) 世界|欧州の衣装人形職人(フランス・ドイツのビスクドール等、本仕立ての衣装を縫って着せ付ける人形師の系譜)
もし消えたら=胡粉を5回以上塗り重ねる肌の質感と、瞼の開き具合や目の距離で表情を作り分ける面相描きの技術、100以上の工程を経て本仕立ての衣裳を着せ付ける総合技術が失われる - 籐工芸職人(東京籐工芸) 世界|欧米のウィッカー(籐・柳)家具職人(ヴィクトリア朝英国で発達した、籐や柳を編んで椅子やベビーカーを仕立てる工房の系譜)
もし消えたら=インドネシア・マレーシア産の素材を厳選し、釘を見せない仕口や耐久性を追求する職人の目利きと、ホテルのロビーから家庭まで幅広い場に浸透した籐家具の修理文化が失われる - 刺繍職人(江戸刺繍) 世界|フランスのオートクチュール刺繍工房(メゾン・ルサージュ等、リュネヴィル技法でスパンコールやビーズを刺繍する高級服飾アトリエ)
もし消えたら=糸の撚りから自分で調整し『精密画を描くように』文様を仕上げる技術と、余白を生かす日本独自の意匠感覚、天寿国曼荼羅繍帳に遡る1400年近い刺繍文化の系譜が失われる - 木彫刻師(江戸木彫刻) 世界|ドイツ・オーバーアマガウの木彫り職人(教会の祭壇彫刻や宗教彫像を鑿で手掘りする、バイエルン地方の木彫り工房の系譜)
もし消えたら=数百本のノミを使い分けてノミの切り口だけで木の輝きを引き出す技術と、龍の鼻筋や人物の眼差しといった細部にまで宿る気品、百年二百年先まで残る耐久性を持つ建築装飾彫刻の系譜が失われる - 刃物鍛冶(東京打刃物) 世界|ドイツ・ゾーリンゲンの刃物鍛冶(中世から続く欧州随一の刃物産地で、鋼の鍛造・研磨を分業する工房群)
もし消えたら=日本刀と同じ和鋼・安来鋼を用いた鍛接・焼入れ・焼戻しの技術と、『百年続く一生もの』とされる耐久性を持つ、廃刀令後の刀鍛冶の技術転用という歴史的系譜が失われる - 筆司(江戸筆) 世界|中国湖州の湖筆職人(東アジアの毛筆づくりの本場、羊毛・狼毫等を厳選して穂を仕立てる製筆工房)
もし消えたら=金櫛で毛先を梳きながら穂の形を作る『先出し造り』の技術と、異なる毛丈を均一に混合して穂の良否を左右する『練りまぜ』という、関東大震災や戦災を経ても高級筆づくりに活路を見出してきた江戸の筆づくりの系譜が失われる - 七宝職人(東京七宝) 世界|フランス・リモージュのエマイユ(七宝)職人(中世から続く欧州の金属七宝装飾の一大産地、教会の聖具や勲章製作を担った工房群)
もし消えたら=平田家が門外不出とした技術が明治の勲章制度を機に開花させた、透明色と不透明色を焼き重ねて奥行きを出す独自の七宝技法と、旭日章の源流としての歴史的系譜が失われる - ブラシ職人(東京手植ブラシ) 世界|フランスの高級ブラシ職人(豚毛・馬毛を手植えする、洗顔用・化粧用・洋服ブラシの老舗工房)
もし消えたら=引き線で連続的に植毛することで機械植えより耐久性を高める技術と、明治期にフランスの技術を輸入し独自に発展させた『洋式ブラシの国産化』という近代化の歴史的系譜が失われる - 提灯文字師(江戸手描提灯) 世界|欧州の紋章画家(ヘラルド・ペインター。貴族や教会の紋章を手作業で描き込む、中世から続く欧州の専門職人)
もし消えたら=複雑な家紋も定規を使わずフリーハンドで、遠距離からの視認性を保ちながら描き切る技術と、明治期に提灯製造と分業化した『文字描き専門職』という江戸特有の職人体系が失われる - 洋傘職人(東京洋傘) 世界|イギリス・フォックス・アンブレラズの洋傘職人(19世紀から続く、伝統的な骨組みと生地張りの手仕事で高級洋傘を仕立てる工房)
もし消えたら=幕末にペリーの洋傘が世間を驚かせたことに始まり、明治5年の坂本商店による国産化を経て100年以上ほぼ同じ手法を守り続けてきた、東京の洋傘づくりの手仕事 - 象牙彫刻師(江戸象牙) 世界|フランス・ディエップの象牙彫刻職人(17世紀から続く、精緻な彫刻を施した象牙工芸品を作る伝統的な港町の工芸)
もし消えたら=8世紀の中国伝来から江戸時代に根付・三味線撥という独自の実用美術へと発展させ、明治・大正期には海外輸出品として名工を輩出した象牙彫刻の技術。ワシントン条約による国際取引規制で、2009年以降新規の象牙が輸入されておらず、登録済みの在庫のみで支えられている現状 - 注染職人(東京本染ゆかた・てぬぐい) 世界|インドネシアのバティック(ろうけつ染め)職人(蝋で防染し、両面に模様を染め上げるジャワ島の伝統的な木綿染色)
もし消えたら=平安時代の湯帷子に始まり、明治時代に開発された注染という日本独自の技法により裏表なく美しく染め上がる、東京の浴衣・手ぬぐいづくりの技術 - 甲冑師(江戸甲冑) 世界|ドイツ・ニュルンベルクの甲冑鍛冶職人(中世から続く、精密な時代考証に基づき甲冑を再現する伝統工芸)
もし消えたら=端午の節句に息子の健やかな成長を願って大鎧を飾るという江戸期に庶民へ浸透した文化と、和紙小札・漆塗り・皮革工芸・組紐・染織という複数の伝統技法を組み合わせて入念な時代考証のもとに再現する技術 - アンチモニー工芸職人(東京アンチモニー工芸品) 世界|欧州のピューター(白目・スペルター合金)鋳造職人
もし消えたら=低温鋳造ならではの精密な細部表現技術と、東京の下町(台東区・墨田区等)に集積してきた金属工芸の一角を占める製造網