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東京金銀器(東京彫金・東京銀器)世界の似たサービス ─ 欧州の銀器職人(英国シェフィールド・ロンドンのシルバースミス、北欧の銀細工の系譜)
江戸時代(刀剣装飾の彫金技術が起源、明治以降に日用品へ転用された)
共通の目的貴金属の板を叩き、彫り、器物や装飾品に仕立てる
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=デンマークの銀器職人(20世紀のスカンジナビアデザイン運動と結びついた銀細工の系譜)
なぜ違いが生まれたのか
日本刀の鍔・目貫等の装飾に発達した彫金技術が、明治の廃刀令後に日用品の金工へ転用された。欧州は教会の聖具・王侯貴族の食器という大型の鋳造需要が金工を発達させた
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|東京彫金・東京銀器を担う工房は台東区・文京区・足立区・荒川区に集まる。彫金の産地組合「日本彫金会」は杉並区和田、銀器の産地組合「東京金銀器工業協同組合」は台東区東上野に事務所を置き、公式サイト(tokyoginki.or.jp)で産地の情報を発信している。両組合とも東京都産業労働局の伝統的工芸品として紹介されている。
- 五感|厚さ1ミリほどに延ばした銀の地金を金槌や木槌で叩いて形を作る鍛金では、金槌の跡が槌目・岩石目・ゴザ目という模様になって表面に残り、使い込むほどに凹凸が手になじんでいく。彫金では鏨を金属に打ち込む片切彫刻によって、彫り跡に深い部分と浅い部分の差が生まれ、その陰影が日本画の筆のかすれ具合を再現する。純度1,000分の925以上の銀を使う東京銀器では、長寿の祝いに贈られる銀杯や、アジア圏で人気の急須・ヤカンが仕上げられ、年数を経るごとに変化する金属の質感と重みが指先に伝わってくる。
- 異常なこだわり|彫金の下絵は水洗いした地金に鉛筆で描いたあと、雁皮紙または蝋紙を当てて正確に写し取り、地金を鈍す(焼き鈍して軟化させる)際にはタヌキふいごを使い分ける。仕上げには名倉砥と重曹を用いて金属の表面を整える。銀器では鍛金とヘラ絞りという成形法を使い分け、部品の接合には銀鑞付け・カシメ・鋲止めを、色の仕上げには煮込み法や金古美液、タンバン古美液を使い分ける。17世紀頃には銀師と呼ばれる専門の職人が大名家に重用され、明治維新後は日本情緒豊かな肉厚の花器が東京で作られ、横浜港から数多く輸出された。
- 外国人の驚き|鏨の刃の片側だけを使って金属に日本画の筆勢を再現する片切彫刻という技法は、京都風の格式ある「家彫」に対し町人文化から生まれた「町彫」の系譜にあり、海外の金工とは異なる発想として驚かれるという。日本の石見銀山はボリビアのセロ・リコ銀山と並び、かつて世界二大銀山に数えられるほどの産出量を誇っていたと知ると、銀の国というイメージのなかった日本の歴史に驚く外国人もいるという。916年にはすでに銀製品が存在していたという古さも意外性として語られる。戦後、外国人の往来が増えた東京ではスプーン・フォークや装身具といった洋風銀製品の需要も広がり、今日では銀製品の主要産地となっている点も、和の伝統工芸というイメージとのずれとして意外に思われるという。
- 豆知識|東京彫金は昭和63年7月29日、東京銀器は都指定が昭和57年12月24日・国指定が昭和54年1月12日にそれぞれ伝統的工芸品となった。彫金の技法は古墳時代後期に渡来工人が伝え、室町時代の後藤祐乗が彫金中興の祖と呼ばれ、江戸後期の横谷宗珉が片切彫刻を生み出し、刀剣装飾から煙管や根付けといった庶民の日用品にも広がった。明治維新の廃刀令で彫金の仕事は一時減ったが、1885年のドイツ・ニュールンベルグ金工万国博覧会に出品された作品は高く評価された。「純銀」は純度99.9%以上を指す一方、伝統的工芸品の東京銀器は純度1,000分の925以上と定められており、東京金銀器工業協同組合は「東京銀器」を地域団体商標として登録している。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | —(未確認) |
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| 統計の基準年 | —(未確認) |
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| 後継者不足度 | ★★★★☆ |
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| 統計の出典URL | —(未確認) |
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失われるもの(数字にならないもの)
刀装具の装飾から転じた「打ち出しで模様を浮かせる」彫金技法と、鍛金師・彫金師・仕上師の分業体制
いま直面している問題
刀剣需要の消滅による転用先の縮小、後継者不足、金属価格の高騰
出典
産地|東京都台東区・荒川区・文京区(東京都) 世界の対比先|欧州
English: Tokyo Ginki (Tokyo silverware / chasing)(Silver hammered and chased from both sides with a hand chisel until a pattern rises from the flat sheet, a technique perfected for sword fittings and later turned to tableware.)