日本の生業と、世界の似たサービス > 和裁士
現在の着物の原型となる小袖の直線裁ち縫製が確立したのは室町〜江戸時代とされ、『和裁』という言葉自体は洋裁と区別するため明治以降に定着したとされる
| 日本|和裁士 | 世界|サヴィル・ロウのビスポークテーラー(英国) | |
|---|---|---|
| アプローチ | 反物の幅をそのまま活かした直線裁ちで縫い、体型が変わっても縫い代を出し入れして仕立て直せるよう、生地を切り詰めずに縫い込む | 採寸に基づいた紙型を起こし、体の曲線に沿うよう生地を立体的に裁断・縫製して、その人だけの体型にぴったり合う一着に仕上げる |
| 使う道具(日本側) | 物差し(鯨尺)、へら、和裁針、糸、こて(アイロンの一種) | |
| 使う素材(日本側) | 絹・木綿・麻などの反物、糸 | |
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ実測しています(CSVに世界側の対になる列が無いため、 世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=韓国の韓服(ハンボク)仕立て職人。同じく直線的な裁断を基本とするが、着物とは異なる立体的な結び方・シルエットを持つ
着物は反物という限られた幅の布を無駄にせず使う文化から、体型の変化や次の世代への仕立て直しを前提にした直線裁ちが発達した。西洋のテーラリングは布を惜しまず体の曲線に沿って裁断する文化があり、一人の体に一着を合わせ込む立体裁断が磨かれた。
| 事業者数(現在) | 要取得(国家資格「和裁技能士」の年度別合格者数は厚生労働省のポータルに存在するが、和裁士単体の事業者数・従事者数を示す一次統計は確認できなかった。詳細は備考) |
|---|---|
| 事業者数(ピーク時) | 要取得 |
| ピークの年 | 要取得 |
| 統計の基準年 | 要取得 |
| 後継者不足度 | ★★★★☆ ★4(日常的に着物を着る習慣そのものが縮小しているという一般的な傾向は各種資料で共通して指摘されており、和裁士の担い手不足も同様に指摘される。ただし定量的な一次統計は確認できておらず確度は中程度) |
| 統計の出典URL | https://waza.mhlw.go.jp/shokushu/list/wasai.html |
反物を無駄にせず仕立て直しながら世代を超えて着物を受け継ぐという直線裁ちの技術と、体型の変化に着物を合わせる和裁士の技。
日常で着物を着る習慣の縮小により仕立ての実需が減少し、海外での安価な仕立て(縫製の海外委託)との価格競争も課題とされる。
和裁技能士は厚生労働省の技能検定制度における国家資格(都道府県知事が実施)であることを公式ポータル(waza.mhlw.go.jp/shokushu/list/wasai.html)で確認したが、年度別の合格者数・受験者数は個別年度のPDF(例:r6_ginoukentei_jyoukyou.pdf)を開く必要があり、今回は和裁職種に絞った数値の抽出には至らなかった。全日本きもの振興会等の業界団体についても和裁士の会員数・登録数を示す一次資料は確認できておらず、20〜24列は要取得とした。
産地|京都市・東京都(呉服産地・和裁士養成校の集積地)(東京都) 世界の対比先|欧州
English: Wasai-shi (kimono tailor)(A wasai-shi hand-sews a kimono using straight cuts that preserve the full width of the bolt of cloth, so the garment can later be let out or resewn for another body.)