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琴職人(東京琴)世界の似たサービス ─ ヨーロッパのハープ職人(コンサートハープ製作者)
箏(琴)自体は奈良時代に雅楽とともに中国から伝来したとされる。東京琴としては18世紀、江戸の山田斗養一(1757年生まれ)が三味線の伴奏楽器だった箏を主奏楽器として発展させ、独自の音づくりを確立した
共通の目的複数の弦を張った木製の共鳴胴で、弦をはじいて旋律を奏でる楽器を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=中国の古筝職人(一枚板をくり抜いて弦を張る点で技術系統が近い参考比較)
なぜ違いが生まれたのか
日本の箏曲は座敷という限られた空間で、床に横たえて弾く楽器として発達した。ヨーロッパのハープは教会・宮廷の広い空間で自立して立てる楽器として、強い張力に耐える垂直フレームに発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|江戸川区平井の向山琴工房。見学は13時から17時、1〜5人まで受け付け、体験は10時から15時開始で琴の演奏や製造の一部を体験できる。予約は電話かメールで受け付けている。産地は文京区・世田谷区・渋谷区など東京都と埼玉県にまたがり、都内でも数軒のみで生産される。琴職人の金子政弘さんの工房には材料や道具があふれ、製作中の琴が所狭しと並ぶ。
- 五感|内丸鉋で胴の甲表をゆるい球面に削り出す木肌の匂い、木炭で焼ゴテを赤くして甲全体を焼き上げる熱、ノミで綾杉文様を彫るときの木を刻む音。六分板に等間隔で開けた13個の穴に芯座を木槌で打ち込む硬い響き、13本の弦それぞれの下に置く琴柱という可動式の支柱に触れる感触。180センチを超える一本の桐から切り出された甲羅の重み、龍頭・龍尾にべっ甲や象牙、着物地をあしらった装飾の手触り。丸爪を使い、楽器に正面から向き合って弾く独特の姿勢と、急角度に反った縦横のカーブ。他の産地の琴とは寸法や反りが違い、比較的まろやかな音が鳴る。
- 異常なこだわり|18世紀、江戸の山田斗養一が、それまで三味線の伴奏役だった箏曲を主演奏楽器として弾く曲を作り、琴師重元房吉がその曲に合わせて楽器そのものを改良した。長さを6尺に短くし、厚みを増して反りを強くすることで音量を増やし、琴爪を大きくして音質をクリアにした。金子政弘さんは会津の桐にこだわり、木目は年老いた木の波打った模様ほど味があると見極めて丸太を選ぶが、削って成形する過程でほんの数ミリの誤差で木目が別物になってしまうという。かつて象牙やべっ甲、鹿の角、鯨骨を使っていた装飾は、資源保護のためセラミックや樹脂に置き換わりつつある。
- 外国人の驚き|1つの楽器の設計が、演奏する側の爪の形(丸爪)や構え方に合わせて反りの角度や長さまで変えられていること。弦の数がそのまま音数を示し、一絃琴から80弦の琴まで存在する中で、13弦を基本とする形が奈良時代に唐から伝わり雅楽で発展してきたという歴史。1本の木から切り出した甲羅一つで、数万円のものから1000万円を超えるものまで値がつくこと、そして木目のわずか数ミリの違いが音を別物に変えてしまうことへの驚き。海外でも人気の高い和楽器でありながら、東京琴を一貫生産する工房が都内にわずかしか残っていない少なさにも驚かされる。
- 豆知識|東京琴は東京都からは平成3年、1991年8月15日に、国からは2022年11月16日に経済産業大臣指定の伝統的工芸品として指定されている、二重に指定を受けている工芸品。同じ日には東京三味線・江戸表具も国の指定を受けた。金子政弘さんは琴の名職人だった父親から技術を継承し、木材や接着剤には現代の技術も取り入れながら伝統素材への敬意を保っている。金子さんの琴には高校生や小学生の奏者も交じり、良い音を聞き分ける耳を持った若い世代がいることが今の張り合いになっているという。向山琴工房では唐木箸2,000円や飾り台1,000円から5,000円といった木工体験もでき、事前予約制で受け付けている。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | ─ |
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| 統計の基準年 | ─ |
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| 後継者不足度 | ★★★☆☆ |
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| 統計の出典URL | ─ |
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失われるもの(数字にならないもの)
桐一枚板から甲を挽き出す木工技術と、柱を動かして自在に調弦する箏曲文化が失われる
いま直面している問題
邦楽人口の減少、桐の良材の確保難、後継者不足
出典
産地|東京都・埼玉県(埼玉県 東京都) 世界の対比先|欧州
English: Tokyo koto (Tokyo koto zither)(A Tokyo koto maker hollows a single board of paulownia wood into a long resonating body and strings it with thirteen strings, each tuned with a movable bridge.)