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産地|新潟県(31件)
「代表的な産地・都市」欄に新潟県が含まれる生業、31件です。
- 花火師(煙火職人) 世界|西洋の花火師(ピロテクニシャン)
もし消えたら=両国の川開きから続く花火大会の文化と、球形に開く「割物」を手作業で仕込む火薬職人の技術。 - 桐箪笥職人(桐たんす職人) 世界|欧州のシダー材ホープチェスト職人(嫁入り箪笥、欧米の「シダーチェスト」文化)
もし消えたら=湿度で自ら膨張し気密性を保つという桐の特性を熟知し、貴重な着物を虫にも湿気にも負けずに何十年も守り継ぐ収納技術そのもの。 - 燕鎚起銅器職人 世界|フランス・ノルマンディー地方の手作り銅鍋職人(ヴィルディユ=レ=ポワル等の銅器工房)
もし消えたら=1枚の銅板を叩いて継ぎ目なく立体にする鎚起技法と、約210年にわたり技術を継承してきた燕の金属加工の系譜 - 村上木彫堆朱の彫師 世界|中国の剔紅(てきこう)職人(彫漆)
もし消えたら=木地を彫ってから漆を重ねるという『彫り先行』の技法と、京都の宮大工・仏師の技術が村上の町人文化に溶け込んだ歴史 - 小千谷縮の織元 世界|アイルランド・ベルギーのリネン(亜麻)織元
もし消えたら=緯糸に強い撚りをかけて湯もみでシボを出し、雪原にさらして漂白する『雪晒し』という、雪国でしか成立しない仕上げ技術 - 凧職人(三条凧) 世界|西洋のスポーツカイト職人(リップストップナイロン製の曲芸凧製作者)
もし消えたら=200年以上続く凧合戦の祭礼文化と、六角巻凧という独自の形状を作る技術が失われる - 和紙職人(小国和紙) 世界|イタリア・ファブリアーノの手漉き紙職人
もし消えたら=明治初頭に年間800万枚以上、昭和初期には2,200万枚もの紙を生産した一大産地が、現在は「小国和紙生産組合」という一組織のみに継承が集約されている、という規模の激減そのものの記録が失われる - 屏風職人(加茂屏風) 世界|欧州の折り畳み式パーティション(コロマンデル・スクリーンの西洋側の写し手・室内装飾用スクリーン職人)
もし消えたら=昭和39年に製造業者15軒・従業員104人・行商人120人を数え、昭和50年代には全国市場の90%を占めるまでになった一大産業が、現在は市内2軒にまで収縮しているという規模の激変が失われる - 注染職人(越後本染注染手拭) 世界|インドネシアのバティック(ろうけつ染め)職人
もし消えたら=江戸時代初期に堺で確立され伊勢の型紙屋を通じて全国に広まった技法が新潟の地に根付き、260年以上続く染工場(越後亀紺屋・藤岡染工場)が2022年になってようやく県の伝統工芸品に認定されたという、評価の遅れそのものが物語る希少性が失われる - 十日町絣の織元 世界|インド・グジャラート州のパトラ(Patola)絹絣職人(経緯絣という最高難度の技法で絹を織る織元)
もし消えたら=19世紀半ばに越後縮の技法を絹織物に応用して生まれたという成り立ちと、先染めの糸のわずかなズレが生む「にじみ」の美しさ - 塩沢紬の織元 世界|スコットランド・ハリス諸島のハリス・ツイード職人(島の自宅で手織りされ、原産地呼称で保護される毛織物の職人)
もし消えたら=越後上布の麻織り技術を絹に応用して生まれた「蚊絣」という、肉眼では判別しづらいほど細かい絣文様と、真綿から手で紡いだ糸ならではの柔らかな着心地 - 小千谷紬の織元 世界|アイルランド・ドニゴール州のドニゴール・ツイード職人(手紡ぎの節のある糸を使い、色の斑点を織り込む毛織物の職人)
もし消えたら=屑繭を無駄にせず紡ぎ直すという倹約の知恵から生まれた「つむぎ」という技術と、隣接する小千谷縮(麻)との技術的な兄弟関係 - 大工道具鍛冶(越後与板打刃物) 世界|スウェーデンのグレンスフォシュ・ブルーク(Gränsfors Bruk)の斧職人(プロの木こり・林業家向けに、1本ずつ鍛造で仕上げる高級刃物工具の鍛冶場)
もし消えたら=昭和2年(1927年)には117軒もの鍛冶屋が組合に登録されていたが、現在は組合員わずか5軒、伝統工芸士はたった4名にまで減ったという急激な縮小、宮大工から名指しで注文が入るほどの切れ味 - 仏壇職人(新潟・白根仏壇) 世界|ドイツの家庭用祭壇(Hausaltar、私的な礼拝のための扉付き木製祭壇家具)
もし消えたら=ホゾ組みで解体・組立が容易なため100年後も塗り直して再生できるという、仏壇を「代々修復しながら使い継ぐ」ものにしてきた構造技術 - 仏壇職人(長岡仏壇) 世界|ドイツの家庭用祭壇(Hausaltar、私的な礼拝のための扉付き木製祭壇家具)
もし消えたら=台座と主体を分離できる組立方式によって「100年経っても塗り替えれば新しくなる」という、仏壇を使い捨てず修復して継ぐ発想と、三ツ屋根式宮殿を組む彫刻技術 - 仏壇職人(三条仏壇) 世界|ドイツの家庭用祭壇(Hausaltar、私的な礼拝のための扉付き木製祭壇家具)
もし消えたら=「仏都三条」という信仰の厚さと、金物の町ならではの高度な手打ち金具の技術が組み合わさった、他産地には無い金工と仏壇製造の結びつき - 桐箪笥職人(加茂桐箪笥) 世界|アメリカ・ヴァージニア州のシーダーチェスト産業(Lane社等が代表格。20世紀半ばに高校卒業祝いの定番贈答品として広まった単一地域集中型の「ホープチェスト」産地)
もし消えたら=全国生産量の約7割を担う「日本一の桐たんす産地」が、わずか12事業所という小規模さで支えられているという現実と、天明年間からの指物技術の系譜。 - 曲物師(寺泊山田の曲物) 世界|米国シェーカー教徒のベントウッドボックス職人(オーバル型曲げ木箱の伝統工芸家)
もし消えたら=新潟県内で唯一残る篩(ふるい)・裏漉し職人の技術が失われ、昭和30〜40年代には10数軒あった曲物の産地としての姿が完全に途絶える - 紙漉き職人(大谷地和紙) 世界|ドイツのゴム紙漉き工房(ホンブルガー・ミューレ〈Homburger Mühle〉等、現存するドイツ最後期の手漉き製紙工房)
もし消えたら=一度完全に途絶えた紙漉き技術を保存会が2008年に復活させたばかりであり、後継者が育たなければ再び失われる可能性がある300年余りの雨具用紙の技術 - 友禅職人(十日町友禅) 世界|英国マンチェスターのキャリコ・プリント工場(産業革命期に発達した、工程を一つの工場内で完結させる更紗捺染工場)
もし消えたら=下絵から仕上げまでを一つの工場で完結させる「工場制一貫生産」という、京友禅・加賀友禅とは異なる十日町独自の生産方式と、9社が支える現代的な友禅の担い手が失われる - レース職人(上越バテンレース) 世界|ドイツ・バッテンベルクのレース職人(本来の発祥地。19世紀欧州で流行したのち、日本ほどには産地として残っていない)
もし消えたら=ドイツ発祥でありながら本国よりも産地として色濃く残ってきた、雪国上越の女性たちが1世紀にわたり支えてきた地域産業としてのレース編みの技術が失われる - 鬼瓦職人(安田瓦鬼瓦) 世界|欧州のガーゴイル彫刻職人(ゴシック建築の魔除け・雨樋を兼ねた屋根装飾石彫職人)
もし消えたら=雪国の凍害・塩害に耐える安田瓦と同じ製法で焼かれた鬼瓦の技術が失われ、阿賀野市安田地区の屋根瓦産業を支えてきた魔除けの意匠がなくなる - 蝋燭職人(新潟手掛け和蝋燭) 世界|欧州の手作りビーズワックスキャンドル職人(修道院等で受け継がれる、手掛けで蜜蝋を重ね掛けする製法の蝋燭職人)
もし消えたら=雪国で花の代わりに仏前・神前を彩ってきた絵ろうそくの意匠と、江戸時代から続く手掛け製法という手作業の技術が失われる - 紙漉き職人(加茂紙) 世界|フランス・オーヴェルニュ地方の手漉き製紙職人(リシャール・ド・バ製紙所〈Moulin Richard de Bas〉等、中世からの水車製紙の伝統を残す地域)
もし消えたら=明治期に新潟県和紙生産の4割を占めた最大産地としての歴史と、市が直営で技術継承する形でようやく復活させたばかりの紙漉き技術が、再び失われる - 紙風船職人(出雲崎手作り紙風船) 世界|英国のクリスマスクラッカー職人(引っ張ると音が鳴る紙筒の祝祭用玩具を作る伝統工芸)
もし消えたら=国内で唯一残る手作り紙風船の産地が失われ、大正時代から続く漁村の冬の内職文化と、昭和初期に米国へ輸出された「日本発クリスマス玩具」という珍しい歴史の担い手がいなくなる - しな布織り手(羽越しな布) 世界|北欧・ロシア北部の菩提樹(リンデン)樹皮繊維(バスト)職人
もし消えたら=縄文時代にまで遡るとされる日本最古級の布づくりの技術と、シナノキ一本から一本の帯を織るまでに一年がかりという「植物を布に変える」原初的な知恵そのもの - 織元(本塩沢) 世界|フランス・リヨンのクレープ・ド・シン(縮緬状絹織物)職人
もし消えたら=寛文年間(1661〜72年)に遡るとされる350年の歴史を持つ強撚糸織りの技術と、御召の最高峰とされる本塩沢特有のシャリ感のある着心地 - 織元(十日町明石ちぢみ) 世界|インド発祥・欧米へ伝わったシアサッカー(波状の凹凸を持つ夏物木綿地)織元
もし消えたら=化学処理を使わず撚糸の物理的な力だけでシボを生む江戸期以来の絹織り技術と、十日町が「日本三大着物産地」の一つとして担ってきた夏物絹織物の多様性 - 陶芸家・窯元(佐渡無名異焼) 世界|中国・宜興(ぎこう/イーシン)の紫砂(しさ)茶器職人
もし消えたら=佐渡金山の採掘と表裏一体で発達した「鉱物を焼き物に変える」独自の地質由来の技術と、人間国宝・五代伊藤赤水を輩出した無施釉焼き締めの美意識 - 漆器職人(新潟漆器) 世界|17〜18世紀欧州の「ジャパニング」(漆器模倣塗装)職人
もし消えたら=一つの産地に複数の塗り技法が併存する「新潟七彩」という全国的にも珍しい産地構造と、水運で栄えた港町ならではの技術融合の歴史 - 越後三条打刃物の刃物鍛冶 世界|ドイツ・ゾーリンゲンの鍛造刃物職人
もし消えたら=ノーベル賞晩餐会の食器にも採用されたとされる高い技術力と、庖丁から農具・大工道具まで一つの産地であらゆる刃物を打ち分けられる稀有な多品目生産体制