日本の生業と、世界の似たサービス > しな布織り手(羽越しな布)
起源は縄文時代とも言われる樹皮布文化。平成17年(2005年)9月22日、経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定
| 日本|しな布織り手(羽越しな布) | 世界|北欧・ロシア北部の菩提樹(リンデン)樹皮繊維(バスト)職人 | |
|---|---|---|
| アプローチ | シナノキやオオバボダイジュの樹皮を梅雨時期に剥ぎ、内皮を灰汁で数時間煮て柔らかくしたのち、爪で細く裂いて指先で撚りつなぎ一本の「しな糸」にし、地機(じばた)で手織りする。帯一本を織るのに樹皮の採取から半年〜1年を要する | 北欧・ロシア北部では菩提樹や白樺の内皮(バスト)を同様に発酵・繊維化し、縄や粗い布、ロシアの伝統的な樹皮靴「ラプチ」等に加工する。用いる樹種と最終製品は異なるが、身近な樹木の内皮を糸に変えるという発想は共通する |
| 使う道具(日本側) | 皮剥ぎ用の小刀、灰汁で煮る釜、地機(じばた) | |
| 使う素材(日本側) | シナノキ・オオバボダイジュの内皮繊維 | |
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、 世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=北米太平洋岸北西部・アイヌの樹皮布(既存行「二風谷アットゥシの織り手」と同じ「木の皮から糸を績む」技術系統だが、樹種〈シナノキ対ニレ〉・気候帯・担い手の文化が異なる)
日本・北欧はいずれも寒冷で綿花が育たない地域であり、身近な樹木の内皮を繊維源として利用する知恵が独立に発達した。日本ではその中でも山形・新潟県境の豪雪山村という孤立した地理条件が、他地域では途絶えた古代の樹皮布文化をそのまま今日まで残す結果になった
| 事業者数(現在) | 確認できていない |
|---|---|
| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
| ピークの年 | —(未確認) |
| 統計の基準年 | —(未確認) |
| 後継者不足度 | ★★★★★ |
| 統計の出典URL | —(未確認) |
縄文時代にまで遡るとされる日本最古級の布づくりの技術と、シナノキ一本から一本の帯を織るまでに一年がかりという「植物を布に変える」原初的な知恵そのもの
生産者が集落単位で数名規模まで減少し、樹皮採取(梅雨時期の限られた期間のみ可能)から機織りまでの全工程を一貫して担える後継者の確保が課題
産地|山形県鶴岡市関川・新潟県村上市山熊田(県境をまたぐ3集落)(山形県 新潟県) 世界の対比先|欧州
English: Uetsu Shina Linen (bark-fiber cloth)(Uetsu Shina Linen is woven from hand-processed linden and basswood bark fiber in the snow country straddling Yamagata and Niigata, producing a naturally cool, moisture-resistant cloth once used for obi and everyday wear.)