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産地|鹿児島県(23件)
「代表的な産地・都市」欄に鹿児島県が含まれる生業、23件です。
- 鰹節職人 世界|生ハム職人(伊・西)
もし消えたら=昆布(海藻)と鰹節(魚)を掛け合わせることで生まれる「うま味(UMAMI)」の原点。 - 甲冑師 世界|欧州の甲冑鍛冶(ミラノ・ニュルンベルクのプレートアーマー工房)
もし消えたら=小さな札を何百枚も紐で編み上げる「威し」という手仕事と、身分や家によって異なる意匠を読み解く文化 - 陶芸家・窯元(薩摩焼) 世界|ドイツ・マイセンの陶工(欧州初の硬質磁器産地。金彩・多色絵付けで欧州王侯貴族向けに発達した輸出磁器)
もし消えたら=朝鮮人陶工の技術に始まり、1867年パリ万博で「SATSUMA」として世界に知られた、金彩と多色絵付けを極めた輸出磁器の様式 - 大島紬の織元 世界|フランス・ゴブラン織のタピスリー職人(何百もの工程を経て一枚の織物を仕上げる、世界最高峰とされる手織り技術の系譜)
もし消えたら=世界三大織物の一つに数えられる泥染めの技術と、飛鳥時代(600年代)にまで遡るとされる1400年余りの絹織物の記憶。ピーク時から生産反数が60分の1以下に落ち込んでいる現実 - 薩摩切子職人 世界|ボヘミアン・クリスタルのカットグラス職人(チェコ)
もし消えたら=一度完全に途絶えた技術を1985年前後に一から復元したという歴史そのものと、色から透明へ境目なくぼかす「ぼかし」の技法が失われる - 鍛冶職人(種子鋏) 世界|ドイツ・ゾーリンゲンの鋏鍛冶職人
もし消えたら=鉄砲伝来と同時期に伝わったとされる日本初のハサミの製法と、日本刀の鍛接技術をそのまま応用した「切れば切るほど切れ味が増す」という独自の刃の系譜が失われる - つげ櫛職人(薩摩つげ櫛) 世界|フランス・イギリスのツゲ材コーム職人(ホーン・コーム職人を含む)
もし消えたら=江戸中期の武士の内職に起源を持つ技術と、指宿で娘の誕生時に木を植え嫁入り道具に仕立てるという一生をかけた贈り物の風習が失われる - 屋久杉工芸職人(屋久杉挽物・屋久杉小工芸品) 世界|北米・カリフォルニアのレッドウッド(セコイア)古材の家具職人
もし消えたら=樹脂を多く含み腐りにくいため数百年〜千年単位で土中に埋もれても加工できる「土埋木」という特殊な原料資源と、それを活かす木工技術が失われる - 木樽蒸留器職人(焼酎の木樽蒸留器) 世界|スコットランド・スコッチウイスキーの銅製ポットスチール職人
もし消えたら=現在、日本でただ一人とされる木樽蒸留器を製作する職人の技術と、木樽ならではの香りが焼酎に宿るという選択肢そのものが失われる - 薩摩琵琶製作職人 世界|欧州のリュート製作職人(ルシアー)
もし消えたら=江戸中期に薩摩の武士が始め明治期に東京へ広まり全国的な人気を得た歴史と、船大工の技術を引き継いだ木工由来の楽器製作技術という選択肢が失われる - 三味線職人(奄美三味線) 世界|アメリカ・アパラチア地方のバンジョー職人(西アフリカ起源の弦楽器が新大陸で独自に変化した、動物皮の共鳴胴を持つ撥弦楽器の系譜)
もし消えたら=沖縄とも本土三味線とも異なる、蛇皮の薄さ・黄色い弦・返し撥奏法・独自記譜法という4つの識別点で語られる奄美の島唄伴奏文化。 - 仏壇職人(川辺仏壇) 世界|ベトナムの家庭用祖先祭壇「バントー・ザーティエン」(先祖の位牌・写真を祀る木製の祭壇家具、東南アジアの祖先崇拝文化)
もし消えたら=平家の落人が仏教の伝道とともに伝えたとされる800年余りの歴史と、7工程の完全分業で作り上げる「京型仏壇」の技術。 - 鎌鍛冶(加世田鎌) 世界|スウェーデンのモーラナイフ鍛冶に代表される北欧の農具・刃物鍛冶の町(豊富な鉄資源と職人集積を背景に発展した農具・刃物の産地という成り立ちが共通)
もし消えたら=島津忠良の奨励に始まり、江戸末期には郷士の3割が従事したとされる470年におよぶ加世田鍛冶の歴史と、吹上浜の砂鉄を活かした鎌作りの技術が失われる - 紙漉き職人(蒲生和紙) 世界|フランス・オーヴェルニュ地方の伝統製紙職人(貴族・領主の御用紙として保護され、後年家業として一子相伝で継承されてきた欧州の手漉き製紙の系譜)
もし消えたら=約300年前に島津家の御用紙として始まり、最盛期には約300戸が従事したとされる蒲生和紙の技術系譜が、担い手1名をもって途絶える危機にある - 刃物鍛冶(種子包丁) 世界|スペイン・トレドの刀剣鍛冶(火縄銃・剣の伝来と結びついた金属加工の伝統を、後年に刃物・工芸品として転換させた欧州の産地)
もし消えたら=1543年の鉄砲伝来を機に刀鍛冶が一斉に鉄砲鍛冶へ転じたという急激な産業転換の記憶と、明のギルド職人由来とされる鍛造技術が失われる - 人形師(薩摩糸びな) 世界|欧州のコーンドリー(麦わら人形)職人(身近にある繊維質の素材を骨組みに、簡素な構造で人形を仕立てる欧州の民芸人形文化)
もし消えたら=竹の芯一本に麻糸と和紙だけで仕立てるという江戸時代からの簡素かつ絢爛な意匠の薩摩糸びなの技法が失われる - 紙漉き職人(鶴田和紙) 世界|中国雲南省の茶葉包装用手漉き紙職人(プーアル茶の圧餅を包む竹紙のように、茶の加工・保存に特化した機能紙を手漉きで作るアジアの製紙伝統)
もし消えたら=手揉み茶の仕上げに欠かせない『火に強い和紙』という機能紙としての鶴田和紙の存在と、11月から3月の寒い時期だけ漉くという季節限定の製法が失われる - 弓師(薩摩弓) 世界|モンゴルの伝統弓職人(遊牧・武家社会における実戦用の弓として発達し、現在は工芸品・スポーツ用具として継承される複合弓の伝統)
もし消えたら=鎌倉時代から続くとされる技法と、『薩摩ニベ』という独自の接着剤を使う三枚打ちの技法、桑幡家に代々伝わる弓師の系譜が失われる - 土人形師(帖佐人形) 世界|ポーランドの民芸陶器工房(異国での経験や職人の来歴が地域の民芸品の様式に影響を与え、後年地域固有のブランドとして確立した例)
もし消えたら=朝鮮出兵から連れ帰られた陶工の望郷に由来するという伝承と、県内で最も生産量が多かったとされる土人形文化、昭和40年の保存会設立による復元の記憶が失われる - 土人形師(垂水人形) 世界|スペインの素朴派陶器人形工房(宗教的・民俗的な意匠を持つ土製人形を、冬場の農閑期の副業として家内制手工業で作る欧州の伝統)
もし消えたら=元禄年間に始まり大正初期には20軒で作られていたとされる垂水人形の歴史と、昭和40年に一度完全に途絶えた後、平成元年に研究会が復元した『廃絶と再生』の物語が失われる - 刃物鍛冶(薩摩深水刃物) 世界|米国アパラチア地方の家族経営ブレードスミス(農具鍛冶から出発し、後年に台所刃物・ナイフ専門へ転じた家族経営の小規模鍛冶工房)
もし消えたら=1919年に南さつま市津貫から枕崎へ移り住んだ深水廣二に始まる家業の系譜と、南薩摩地域にかつて20件以上あったとされる鍛冶屋の中で農具から台所刃物へ転身し生き残った稀少な事例が失われる - 錫器職人(薩摩錫器) 世界|英国コーンウォールのピューター(錫合金)職人(地元産出の錫鉱石を背景に発展した、鋳造・研磨による金属工芸の伝統)
もし消えたら=1655年の錫鉱脈発見に始まり、幕末の集成館事業という日本の近代化事業とも結びついた薩摩錫器の300年以上の歴史と、酸で腐食させる『梨地』という独自の仕上げ技法が失われる - 太鼓職人(奄美チヂン) 世界|西アフリカのジャンベ職人(片手または素手で叩く軽量な太鼓を作り、村落共同体の輪踊り・祭礼で使う打楽器文化)
もし消えたら=旧暦8月の八月踊りという奄美の農耕儀礼と一体になった太鼓文化と、くさび締めという独自の張力調整構造、女性でも片手で持てるほどの軽さを追求した製作技術が失われる