日本の生業と、世界の似たサービス > 紙漉き職人(鶴田和紙)
江戸時代初期(島津藩による紙漉き奨励)
| 日本|紙漉き職人(鶴田和紙) | 世界|中国雲南省の茶葉包装用手漉き紙職人(プーアル茶の圧餅を包む竹紙のように、茶の加工・保存に特化した機能紙を手漉きで作るアジアの製紙伝統) | |
|---|---|---|
| アプローチ | 手揉み茶を仕上げる際に使う『茶取り紙』として漉かれたのが始まりで、江戸時代初期に島津藩が藩政改革の一環として紙漉き技術を奨励したのを受け継ぐ。自家栽培の梶(コウゾの一種)を100%使用し、天然糊のトロロアオイにこだわって11月から3月の寒い時期だけ漉く。火に強いという特性を活かし、現在も高品質な茶を扱う際に用いられている | 中国雲南省では、プーアル茶などの緊圧茶を包装・熟成させるための竹紙(綿紙)を手漉きで作る伝統があり、茶の生産・加工工程に特化した機能紙という位置づけが鶴田和紙の『茶取り紙』としての成り立ちと共通する |
| 使う道具(日本側) | 漉き桁、簀、叩解用の道具 | |
| 使う素材(日本側) | 梶(コウゾの一種、自家栽培)、トロロアオイ | |
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、 世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=中国雲南省の茶葉用竹紙職人、インド・アッサム地方の茶産業関連の手工芸(茶の生産工程に特化した機能的な手工芸を持つ産地)
鶴田和紙は装飾や書写のための紙ではなく、茶の仕上げ工程という実務に特化した機能紙として発展した点が特徴的で、この実用一辺倒の性格が『火に強い』という特殊な品質基準を生んだ。中国雲南省の竹紙も同様に茶の保存・熟成という実務目的から発展した機能紙である点で共通するが、素材(梶 vs 竹)が異なる
| 事業者数(現在) | 1 |
|---|---|
| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
| ピークの年 | —(未確認) |
| 統計の基準年 | 2,025 |
| 後継者不足度 | ★★★★★ |
| 統計の出典URL | https://www.pref.kagoshima.jp/af07/documents/88775_20250327164812-1.pdf |
手揉み茶の仕上げに欠かせない『火に強い和紙』という機能紙としての鶴田和紙の存在と、11月から3月の寒い時期だけ漉くという季節限定の製法が失われる
11月から3月の寒い時期だけという季節限定の製法を守り続けているが、担い手は1件のみで、茶業界向けの機能紙という狭いニーズに特化しているため代替素材(機械漉き和紙等)との競合もある
産地|鹿児島県薩摩郡さつま町(鶴田地区)(鹿児島県) 世界の対比先|アジア
English: Tsuruda washi (tea-processing paper)(Tsuruda washi is a handmade paper from Satsuma, Kagoshima, originally made to wrap hand-rolled tea during finishing, valued for its fire resistance and still made only in the cold months from November to March using home-grown kozo.)