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仏壇職人世界の似たサービス ─ ドイツの家庭用祭壇(Hausaltar、私的な礼拝のための扉付き木製祭壇家具)
江戸時代(寺請制度・浄土真宗の布教により家庭への仏壇設置が一般化したとされる)
共通の目的家庭内に宗教的な対象を安置し、日々祈りを捧げるための調度品を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=フィリピンの「ウルナ(urna)」(聖人像を納めるガラス扉付きの木箱、カトリック家庭で日々の祈りの対象として飾る文化)
なぜ違いが生まれたのか
日本は浄土真宗の布教で「家庭に本尊を祀る」文化が江戸期の寺請制度と共に一般化し、仏具店が総合調度品として発達した。欧州は宗教改革前後の富裕な家庭が私的な礼拝の場を求め、教会の祭壇を小型化した家具として発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|仏壇づくりは、一つの工房や一人の職人が最初から最後まで手がけるのではない。木地・宮殿・彫刻・蒔絵・箔押し・金具・塗りといった工程ごとに専門の職人が分かれ、それぞれ別の工房を構えている産地の中を、部材が渡り歩きながら1本の仏壇に仕上がっていく。仕上がった仏壇を並べる店とは別に、こうした工程ごとの小さな工房が産地のあちこちに点在し、それぞれ別の看板を掲げている。
- 五感|木地師が組んだ本体に、彫刻師が平彫・重ね彫・丸彫といった技法を使い分けて欄間や扉に花や動物を彫り、塗師が漆を塗り重ね、箔押師が金箔を押す。蒔絵師は漆で絵を描き、漆が乾く前に金粉や銀粉、貝を蒔いて文様を浮かび上がらせ、金具師は銅や真鍮の板を打ち出し着色して飾り金具にする。仏壇の外側を漆黒に塗り重ねる一方で、内側の宮殿まわりには金箔や蒔絵を惜しみなく使うという明暗の使い分けも、複数の専門職が分かれているからこそ成り立つ仕上げだといえる。一本の仏壇の中に、木工・彫刻・漆・金属・絵付けという性質の違う技術が同居している。
- 異常なこだわり|産地ごとに、何人の専門職人がそろって初めて1本の仏壇が完成するかが決まっている。滋賀県彦根市では木地師・宮殿師・彫刻師・漆塗師・金箔押師・蒔絵師・錺金具師の「工部七職」が部材を受け渡し、産地問屋にあたる「商部」が最後に組み立てる。愛知県名古屋市では、これに仕組師を加えた「八職」で、組み立てまで職人自身が担う。木地師の後工程には、部品を一度解体して穴を埋め、木肌を研いでなめらかにする木地調整師まで別に立つ産地もある。同じ仏壇という一つの言葉の中にも、産地によって分業の切り方も、最後に誰が組むかも違う体制が隠れている。
- 外国人の驚き|1本の仏壇を仕上げるのに、少なくとも10人以上の職人が3か月ほどかけて関わること。木を組む職人、彫る職人、漆を塗る職人、金箔を押す職人、絵を描く職人、金具を打つ職人がそれぞれ別の専門家で、産地によっては最後に組み立てる職人まで別に決まっていることにも驚かれる。1つの部材が完成までにいくつもの独立した工房を渡り歩くという、家具にしては珍しい流通の形にも驚く人が多く、最後に組み立てる人が最初に木を組んだ人とは別人だという点にも強く驚かれる。
- 豆知識|彦根仏壇は仏壇仏具業界で最初に、昭和50年(1975)に旧通商産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けた。彦根仏壇事業協同組合は、前年の昭和49年12月に設立されている。名古屋仏壇はその翌年にあたる昭和51年12月15日に、経済産業大臣から指定を受けている。彦根では「工部七職」と呼ばれる7種の職人が分業し、産地問屋にあたる「商部」が組み立てを担う。名古屋では木地師・荘厳師・彫刻師・錺金具師・塗師・蒔絵師・箔置師に加え、組み立てを担う「仕組師」までいる「八職」が分業する。同じ「仏壇」という一つの言葉の中にも、産地ごとに違う分業の呼び名と人数、指定を受けた年まで隠れている。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | —(未確認) |
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| 統計の基準年 | —(未確認) |
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| 後継者不足度 | ★★★★☆ |
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| 統計の出典URL | —(未確認) |
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失われるもの(数字にならないもの)
指物師・宮殿師・塗師・蒔絵師・金具師という分業体制で一つの仏壇を仕上げる伝統工芸の総合力
いま直面している問題
核家族化・住宅の洋室化による「仏間」を持つ家庭の減少、価格競争による分業体制の維持困難
出典
産地|滋賀県彦根市(彦根仏壇)、愛知県名古屋市・岡崎市(三河仏壇)、石川県金沢市(金沢仏壇)等、全国に産地が分散(石川県 愛知県 滋賀県) 世界の対比先|欧州
English: Butsudan (Buddhist household altar)(A cabinet-scale piece of furniture, built by cabinetmakers, gilders, and lacquer artists working in sequence, that turns a corner of a Japanese home into a daily place of prayer.)