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播州そろばん職人世界の似たサービス ─ 中国の算盤(суанpan、上二玉・下五玉の伝統的な珠算具)
安土桃山時代(1580年、羽柴秀吉の三木城攻めの際に住民が大津で算盤作りを学び持ち帰ったのが起源とされる)
共通の目的電気を使わず、玉を指で弾いて四則演算を素早く行う道具を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=ロシアの計算盤「スチョーティ」(10進法だが列ごとに玉を横に通す構造が異なり、20世紀後半までソ連の商店で実用されていた)
なぜ違いが生まれたのか
日本は明治以降の学校教育で純粋な十進法の計算速度を極限まで追求したため玉の数を減らし操作を単純化した。中国の算盤は伝統的な度量衡への対応が必要で玉数が多いまま残った
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|兵庫県小野市垂井町644-5の「そろばんビレッジ」では、播州そろばんの部材を使って自分だけのそろばんを組み立てる体験ができ、営業時間は11時から17時、定休日は火曜日で、ファクトリー内の定員は約10人、団体は最大100人まで対応する(10人以上は別会場)。同じ小野市には昭和58年開館の小野市伝統産業会館があり、展示場・即売場・研修室・資料室を備え、技術保存や後継者育成の拠点になっている。播州算盤工芸品協同組合には市場株式会社・株式会社ダイイチ・株式会社ヒョウトク・株式会社ヤマソロの4社が名を連ねる。
- 五感|そろばん玉は11種類、上下枠・中板・ツマの色も5種類あり、組み合わせは自由で、同じ色のそろばんは一つとしてできない。仕上げの磨きには紙やすりのほかムクの葉を使ってツヤを出し、黒檀や積層強化木でできた枠は、見えない程度の小さなトゲでけがをしないよう、また手になじむよう内側まで磨き込まれる。磨く前と磨いた後では艶や質感がまったく違い、黒光りするほどに仕上がった玉をはじいたときの軽やかさが、実用の計算道具でありながら工芸品としての美しさも兼ね備える理由になっている。
- 異常なこだわり|多いものでは200以上の工程を経て完成し、大きくは玉作り・玉仕上げ・ひご竹作り・組み立ての4つに分かれる。玉には柘植や樺、軸には煤竹、枠には黒檀と部位ごとに適した木や竹を使い分け、玉の大きさの均一さや玉穴の正確さを整えるうろこぼそなどの繊細な技術によって玉のはじきの良さが決まる。普通そろばん23桁には定位点が7個あり、その一つひとつを手作業で打っていくほか、ワンタッチタイプには金具のはめ込みとネジ止めまで手作業で行う工程が、普通そろばんにはない工程として加わる。
- 外国人の驚き|電卓が普及したいまも、木と竹だけの道具づくりに人の手をこれだけかけていること自体に驚く外国人が多いという。小野市周辺だけで全国の約70%を生産しているという集中度も、そろばんという一つの道具がこれほど一つの土地に集まって作られていることへの驚きにつながっている。玉入れの組み立てを実際にやってみると、見た目以上にコツが要ることに気づかされるという声も多いという。
- 豆知識|播州そろばんは天正8年(1580年)、豊臣秀吉が三木城を攻略した際に近江・大津方面へ逃れた住民が大津そろばんの製法を習得し、地元の小野周辺に持ち帰って製造を始めたのが起源とされる。文禄年間には数学者・毛利勘兵衛重能が京都二条京極に「天下一割算指南」という道場を開き、そろばんを教えたことが全国普及のきっかけになったという。生産のピークだった昭和35年(1960年)には全国で360万丁が作られ、昭和51年(1976年)には通商産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けた。組合員企業の一つ、株式会社ダイイチの工房「孝」には19歳・24歳・33歳という若い職人が名を連ね、高齢化が進む播州そろばんづくりを次の世代へつなごうとしている。組合はまた、他地域から仕入れてきた玉や桁の材料を兵庫県内・小野市内の山林や竹林から調達する取り組みも進めており、令和4年度には玉材65,000個、桁材11,500本を地元産でまかなうことを目標に掲げた。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | —(未確認) |
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| 統計の基準年 | —(未確認) |
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| 後継者不足度 | ★★★★☆ |
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| 統計の出典URL | —(未確認) |
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失われるもの(数字にならないもの)
電卓以前の日本の計算文化を支えた道具と、播州(小野市)に集積した木地師・珠師・仕上師の分業体制
いま直面している問題
電卓・PCの普及による実用需要の消滅、学校教育での珠算指導時間の減少
出典
産地|兵庫県小野市(兵庫県) 世界の対比先|アジア
English: Banshu Soroban (Japanese abacus)(A calculating tool with beads reduced to the bare minimum needed for pure base-10 arithmetic, designed for speed rather than the wider unit conversions of its Chinese ancestor.)