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高岡銅器職人世界の似たサービス ─ 欧州の鐘鋳造職人(英国ホワイトチャペル鋳造所、イタリアの教会鐘鋳造工房の系譜)
江戸時代初期(1611年、加賀藩主前田利長が鋳物師を招いたのが起源とされる)
共通の目的溶かした金属を型に流し込み、仏具・梵鐘・美術品などの大型鋳物を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=中国の鋳造仏像・法器職人(寺院向け法器・梵鐘鋳造の系譜)
なぜ違いが生まれたのか
加賀藩主が1611年に7人の鋳物師を招いて城下の産業として興したため仏具・美術品中心の多品種少量生産が発達した。欧州は教会の鐘という単一大型製品への需要が鋳造技術を専業化させた
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|高岡市金屋町。慶長16年、1611年に加賀藩二代藩主前田利長が鋳物工場を開いたのが始まりで、当時は鍋や釜、農機具などの鉄鋳物が主体だった。幕末から銅器美術工芸品へと発展し、明治にはパリ万国博覧会にも展示された。金屋町は2012年、鋳物師町としては全国で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、千本格子の家並みがおよそ500メートルの石畳沿いに続く。高岡市鋳物資料館は金屋町1-5にあり、JR高岡駅から徒歩約20分、開館は9時から16時30分、火曜休館、観覧料は高校生以上300円、中学生以下は無料。昭和50年、1975年2月17日には伝統的工芸品として国の第一次産地指定を受けている。
- 五感|蝋型鋳造・生型鋳造・双型といった鋳造法で形をつくり、鑢や鏨で仕上げる金属を削る音。象嵌専用に手作りされた約500本もの鏨を使い分ける金属音、銅地に溝を彫って金や銀を嵌め込む象嵌の輝き、鎧象嵌と呼ばれる重ね象嵌の凹凸。煮色仕上げや焼色仕上げで生み出される古銅色・青銅色・朱銅色といった、錆そのものを鑑賞する色合い。銀と金を合わせた青みがかった色、銅と銀を合わせた渋い色合いなど、金属の配合そのものが色になる。金屋町の石畳に埋め込まれたハートや星形の銅片を見つけながら歩く楽しみもある。
- 異常なこだわり|銅器の表面は、酢煮汁液で酸化被膜をつくる下色のあと、薬液で煮込んで色を定着させる煮色仕上げによって古銅色や青銅色に仕上げられる。色は塗料でなく金属そのものの配合だけで表現し、銀と金を合わせれば青みがかった色に、銅と銀を合わせれば渋い色になる。象嵌には約500本もの手作りの鏨を使い分け、何十年もかけて道具そのものを研ぎ澄ませてきた。化学反応で酸化させたあとの仕上げには、大根おろしを使って金属の発色を整えるという工程もある。製造・加工は工程ごとに細かく分業されていて、事業所は小さく、作ることに専念する製造業者と、新商品開発や販売を担う産地問屋とが役割を分けてきた。
- 外国人の驚き|銅そのものの色を塗料で隠すのではなく、薬液で意図的に錆を発生させて古銅色や青銅色に仕上げるという、錆を鑑賞する工芸であること。銅・銀・金の配合を変えるだけで色そのものが変わる考え方、象嵌のためだけに約500本もの鏨を使い分けるという道具の数、そして仕上げの最後に大根おろしを使って金属の発色を整えるという、台所にあるようなものが工芸の仕上げに使われることへの驚き。もともとは鍋や釜など生活の道具を作っていた鋳物の町が、幕末から美術工芸品の産地へと姿を変えたという転身にも驚かされる。
- 豆知識|金屋町は2012年、鋳物師町としては全国で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。千本格子の家並みが続く石畳にはハートや星形の銅片が散りばめられていて、探しながら歩くことができる。高岡市鋳物資料館は中学生以下は無料で見学できる。高岡銅器は工程ごとに細かく分業され、作ることに専念する製造業者と、新商品開発・販売を担う産地問屋とが役割を分けてきた独特の産地構造を持つ。平成18年度の銅器販売額は約136億円で、5年前と比べ13.4%減っている。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | —(未確認) |
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| 統計の基準年 | —(未確認) |
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| 後継者不足度 | ★★★☆☆ |
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| 統計の出典URL | —(未確認) |
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失われるもの(数字にならないもの)
全国シェアの多くを占める鋳物産業の生産基盤と、13種の鋳造技法を使い分ける多品種生産体制
いま直面している問題
仏具需要の縮小(家庭の仏壇離れ)、原材料(銅)価格の高騰
出典
産地|富山県高岡市(富山県) 世界の対比先|欧州
English: Takaoka Doki (Takaoka bronze casting)(A casting town founded in 1611 when a feudal lord imported seven master casters, now producing most of Japan's cast bronzeware from Buddhist altar fittings to temple bells.)