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丸亀うちわ職人世界の似たサービス ─ 中国の団扇(纨扇/团扇、絹を張った円形の柄付き扇)
江戸初期(1633年頃、金毘羅参りの土産として僧が製法を伝えたとされる)
共通の目的手であおいで涼をとる、実用の道具を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=東南アジアの椰子の葉うちわ(非折りたたみ式の実用扇の系譜)
なぜ違いが生まれたのか
丸亀うちわは金比羅参りの土産として大量生産する必要があり、一本の竹を割くだけで骨と柄が同時にできる合理的な製法が発達した。中国の団扇は宮廷・文人の贅沢品として、柄と扇面を別々に贅を尽くして作る文化が発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|香川県丸亀市中津町の丸亀うちわミュージアム(丸亀市中津町25-1)。入館無料、開館9時30分から17時(入館は16時30分まで)、水曜と年末年始(12月29日から1月3日)は休館。うちわ作り体験は5歳以上対象、1本1,000円、所要40から50分(5人以上の団体は約90分)、前日15時30分までの予約が必要。駐車場は乗用車約15台分(大型バスは事前相談)。館内には国の登録有形民俗文化財「丸亀うちわの製作用具及び製品」487点(製作用具302点、製品185点、2011年3月9日登録)も収蔵される。丸亀うちわ協同組合は昭和41年11月10日設立、組合員(製造事業者)は30件。
- 五感|木取りで40から45センチに切られた竹を、割の工程で穂先から約10センチのところまで機械で切り込み、35から45本(公式資料によっては32から42本)の穂に等間隔で裂く。編みの工程では女性の手が糸を通し、1日平均300から400本を仕上げる速さで穂を編み上げていく。付の工程で弓を曲げてしなわせ、左右対称に整える瞬間、うちわの骨組みがふわりと丸みを帯びる。貼立で糊を引いた骨に紙を貼り、型切りでは木槌が調子よく紙を打ち抜く音が響く。へり取りで縁紙を貼り「耳」と呼ばれる仕上げを付けると、うちわらしい張りのある手触りに変わる。
- 異常なこだわり|割の工程では、熟練の職人が1日500から800本もの竹を等間隔の穂に裂く。木取り・割・穴あけ・柄削り・編み・付・貼立・型切り・へり取りという9段階、細かく数えれば47の工程すべてを経て1本のうちわが仕上がる。穴あけの工程では、節の位置に弓竹を通すための穴を一つひとつ開けていく。丸亀うちわには平柄昭和、平柄中万、丸柄小万月など16種類の形状があり、太い「男竹」を使った丸柄の「渋うちわ」は寛永10年(1633年)に考案されたと伝わる。柄と骨とが一本の竹から作られる点が、本来の丸亀うちわの特徴とされる。
- 外国人の驚き|1本のうちわに47もの工程があり、その一つひとつを別の職人が分業で担うことに驚かれる。熟練者は1日で500から800本もの竹を等間隔に裂き分けるが、これは機械ではなく職人の手作業によるものだという。柄と骨を1本の竹から一体で作る技法は、柄を別に取り付ける他の産地のうちわとは異なる。竹は伊予、紙は土佐、ノリは阿波と、江戸時代から3つの異なる地域の産物を組み合わせて1本のうちわを作ってきたことにも驚かれる。丸亀という一つの町で、国内で流通するうちわの9割が作られていることも驚きの対象になる。
- 豆知識|丸亀うちわは慶長5年(1600年)、丸亀の旅僧が九州でうちわの製法を習い伝えたのが始まりと伝わる。寛永10年(1633年)には、金毘羅参りの土産として、天狗の羽団扇にちなみ朱色に丸金印を入れた「渋うちわ(男竹丸柄うちわ)」が考案された。江戸初期には丸亀藩江戸詰大目付の瀬山登が、下級武士の内職としてうちわ作りを奨励し、竹は伊予、紙は土佐、ノリは阿波から運ばれたと歌に詠まれるほど産地として定着した。生産の最盛期は昭和30年前後とされ、平成9年5月に国の伝統的工芸品に指定された。現在の年間生産量は、丸亀うちわ協同組合の資料では「約1億本以上」、丸亀市の資料では「約8,300万本」と、示す数字が分かれている。
もし消えたら、何が失われるのか
失われるもの(数字にならないもの)
江戸期から続く「一本の竹から骨と柄を同時に割り出す」効率的な手技と、金比羅参りの土産文化
いま直面している問題
プラスチック製の広告用うちわとの価格競争、後継者不足
出典
産地|香川県丸亀市(国内生産の約90%とされる)(香川県) 世界の対比先|アジア
English: Marugame uchiwa (flat bamboo fan)(A rigid round fan split entirely from a single piece of bamboo, so the handle and the ribs that hold the paper are literally one continuous stalk.)