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籠師(美吉籠)世界の似たサービス ─ 韓国の柳器(バドゥニ)職人(柳やコリヤナギの枝を編んで作る朝鮮半島の伝統的な実用籠細工)
起源は伝承で明確な年代は不明だが、江戸時代には農閑期の副業として定着していたとみられる
共通の目的植物素材を編み込み、丈夫で長く使える日用の籠を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=フィリピンのバスケット職人(ラタン・竹を編んで作る東南アジアの伝統的な実用籠細工)
なぜ違いが生まれたのか
美吉籠は正倉院宝物の「華籠」の技法を伝えるとされる網代編みの技術が農閑期の副業として定着し、灘五郷の酒米・山田錦の産地に近い立地もあって実用の道具として磨かれた。韓国の柳器は寒冷な気候で柳が育ちやすい風土を背景に、穀物の貯蔵・運搬という実用一辺倒の目的で発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|兵庫県三木市吉川町有安にある戸田竹芸店は、明治18年(1885)創業の竹細工の店で、竹を切り出すところから編み上げるところまで、すべての工程を職人の手作業でこなしている。吉川町は竹細工が農家の副業として盛んだった土地で、この店はその流れを引き継ぐ数少ない店の一つになっている。訪ねるには事前の電話予約が必要で、地域の物産展にも出店して製品を販売しており、竹材の卸売業も営んでいる。
- 五感|吉川町産の苦竹と淡竹だけを主な材料とし、竹の表面の美しさと、油分を多く含んだ特有のコシの強さを生かして編み上げる。底の部分は他の産地にはない編み方で目を詰まらせてしっかりと仕上げ、正倉院の宝物にある『華籠』の技法を研究したという『二本とび網代編み』が、光を通す網目の細かさに表れる。買い物かごの持ち手には姫路産の革が使われ、竹のしなりと革の硬さという異なる質感が一つの製品の中でつながっている。浅く編んだ籠と深く編んだ籠とでは、持った時の重心の位置も違って感じられ、網目の粗さも用途によって細かく丁寧に使い分けられている。
- 異常なこだわり|美吉籠の底は、他の産地にはない編み方で目を詰まらせてしっかりと仕上げる。竹を切り出して材料をそろえるところから編み上げるまで、すべての工程を一人の職人が手作業でこなしており、手の込んだ買い物かごは1日に1個作れるかどうかだといわれている。修理がきくことを前提に、『使えてこその価格であるべき』という考え方で作られており、現在この技術を受け継ぐ職人は吉川町にごくわずかしか残っていないとされる。創始者の戸田甚之介がこの技法を編み出してから、家業として代々受け継がれ、今の代まで途切れることなく続いてきたという歴史がある。
- 外国人の驚き|竹だけで編んだかごに、姫路でなめした革の持ち手を組み合わせるという、素材の違う工芸を一つの製品にまとめる発想。正倉院の宝物に残る『華籠』という技法を研究して編み方を作り上げたという由来にも、意外性を感じる人が多い。手の込んだかご一つに丸1日かかることや、浅い形の籠一つに5,985円という値がつくこと、この技術を継ぐ職人が一つの町にごくわずかしかいないことにも驚かれるという。竹と革を組み合わせるという発想自体、全国的にも珍しい編み方の産地ならではだとされる。
- 豆知識|『美吉籠』という名前は、この地域のかつての郡名『美嚢郡』と『吉川町』を組み合わせたものだという。吉川町では古くから農業の副業として竹籠が作られていたが、明治18年に戸田甚之介が竹細工の土産品として作り始め、有馬温泉の湯治客に売ったのが始まりとされる。編み目模様は正倉院宝物の中にある『華籠(けご)』の技法を研究したもので、平成5年12月21日に兵庫県の伝統的工芸品に指定されている。兵庫県はこの指定にあたり、製造工程の主要部分が手工業的であることや、伝統的な技術・技法により製造されていることなどを基準としており、美吉籠もこれを満たしている。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | —(未確認) |
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| 統計の基準年 | —(未確認) |
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| 後継者不足度 | ★★★★☆ |
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| 統計の出典URL | —(未確認) |
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失われるもの(数字にならないもの)
正倉院宝物の「華籠」の技法を伝えるとされる網代編みの技術と、農閑期の副業として吉川町の地に根付いてきた竹製の実用道具づくりの記憶
いま直面している問題
プラスチック製品の普及による実用需要の縮小、後継者不足
出典
産地|兵庫県三木市吉川町(兵庫県) 世界の対比先|アジア
English: Miyoshi-kago (Miyoshi bamboo basket)(Miyoshi-kago are bamboo baskets from Miki's Yoshikawa district, woven in an ajiro pattern said to trace back to the Shosoin treasure-house's flower baskets and once made as off-season farm work.)