日本の生業と、世界の似たサービス > 仏壇職人(姫路仏壇)
仏壇職人(姫路仏壇)世界の似たサービス ─ スペインのレタブロ(祭壇衝立)職人(教会の主祭壇に置く、金箔と彫刻で埋め尽くされた大型の祭壇衝立を仕立てる伝統)
江戸時代(公式指定は平成7年〈1995年〉3月24日)
共通の目的大型で豪華な装飾を施し、祈りの場の中心となる調度品を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=メキシコのレタブロ(民衆祭壇画)職人(家庭や教会の祭壇を彩る、彩色を施した木製・金属製の奉納画・祭壇飾りを作る伝統)
なぜ違いが生まれたのか
姫路は姫路城の城下町として「仏壇を立派に、大切にする」という土地の気風が育まれ、比較的大型で豪華絢爛な金仏壇が発達した。スペインの教会文化では、共同体全体の信仰の中心として一つの巨大な祭壇衝立に技術と装飾を集中させる様式が発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|姫路市米田町にある原田光明堂(屋号「塗師惣」)では、常時100本以上の仏壇を陳列する店内で金箔押し体験ができる。土山にある浜屋姫路工場は関西最大級の仏壇工場で、希望すれば製造工程の工場見学も可能。姫路仏壇組合(姫路市博労町152)が製造元をまとめる窓口となっており、両店とも江戸時代から続く姫路の中心部に店を構えている。
- 五感|姫路仏壇は3尺(約90cm)を超える大型のものが多く、外観は豪華絢爛かつ重厚で、姫路城のイメージと重ねて語られる。天然漆と「一号色」と呼ばれる金箔を使う工房もあり、数十年たっても変色しにくい輝きを保つとされる。漆塗りは漆と布を何層にも貼り重ねて塗り固める工程で仕上げられ、磨き上げられた面には空や周囲の景色が映り込むほどの艶が生まれる。紫檀や黒檀など唐木を使った仏壇では、金仏壇の金色とは対照的な木地そのものの濃い色味と木目の艶が味わえる。大型で重厚な仏壇の扉を開け閉めするときの重みにも、その丁寧な下地づくりの跡を感じ取れる。
- 異常なこだわり|塗師の手による漆塗りは80もの工程を経て仕上げられ、漆と布を何層にも重ねて塗り固める独自の補強法がとられている。ある工房は、仕上がりを左右する「磨き」と「塗り」を、完成後は目に見えなくなる地道な工程として積み重ねる方針を掲げ、播州の秋祭り屋台の漆塗り・箔押しも一手に引き受け、現在管理・修復に携わる屋台は100台を超えるという。この工房の四代目は37歳のとき地元・妻鹿の屋台の漆塗りを本格的に任されたことを機に独立したと伝わる。別の工房では、古い仏壇を修復する際に一度すべて分解してから新品同様の姿に戻す「お洗濯」と呼ばれる仕事も手がけている。
- 外国人の驚き|姫路藩や姫路城主に仕える塗師屋・塗物師として創業した仏壇工房が今も複数現役で、なかには姫路城の修復や地元の祭り屋台の漆塗りまで同じ技術で手がける工房もあることに驚かれる。天然漆と金箔だけで数十年変色しない仕上がりを保つという主張にも驚く人が多く、仏壇づくりで培われた金箔押しの技を、実際に自分の手で試せる体験まで用意されている点も意外に受け止められる。江戸時代創業の工房が200年以上前と変わらぬ技法で今も現役で仏壇をつくり続けているという継続性の長さにも驚かれる。
- 豆知識|姫路で仏壇づくりが盛んになった背景には、仏壇を立派に、そして大切にするという地域の風土があるとされ、姫路城のような堅牢で豪華な外観を持つ仏壇が数多く作られてきた。姫路仏壇は平成7年(1995)3月24日に兵庫県知事指定の伝統的工芸品となった。老舗の一つ、屋号「塗師惣」を掲げる工房は初代惣兵衛が創業してから240年、もう一つの老舗・浜屋は文化元年(1804)の創業から200年以上、ともに姫路藩・姫路城とゆかりのある塗師屋として続いている。播州屋台の漆塗りを担う工房では、大学生の息子が家業を継ぐ意志を示しているという。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
|---|
| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
|---|
| ピークの年 | —(未確認) |
|---|
| 統計の基準年 | —(未確認) |
|---|
| 後継者不足度 | ★★★★☆ |
|---|
| 統計の出典URL | —(未確認) |
|---|
失われるもの(数字にならないもの)
姫路城の城下町で育まれた「仏壇を立派に、大切にする」という気風とともに発達した、豪華絢爛・重厚な大型金仏壇の様式と、姫路仏壇組合が受け継ぐ職人の手仕事
いま直面している問題
住宅の洋風化・集合住宅化に伴う仏壇需要そのものの縮小、後継者不足
出典
産地|兵庫県姫路市・加古川市・加西市・福崎町・香寺町・夢前町・たつの市・太子町(兵庫県) 世界の対比先|欧州
English: Himeji butsudan (Himeji Buddhist altar)(Himeji butsudan are large, ornately gilded Buddhist household altars from the castle town of Himeji, officially designated a Hyogo traditional craft in 1994.)