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琉球絣織元世界の似たサービス ─ インドネシアのイカット(絣)織元
琉球王国時代、中国・東南アジアとの交易を通じて絣の技術が伝わったとされる。琉球絣事業協同組合は昭和50年(1975年)に設立された
共通の目的糸をあらかじめ部分的に防染してから織り、輪郭のにじんだ文様を布に表す
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=インドの絣(イカット)織元(パトラ等、経緯絣の高度な技法という点が近い参考比較)
なぜ違いが生まれたのか
琉球絣は琉球王国時代、中国・東南アジアとの交易を通じて絣の技術が伝わり、王府の管理下で身分に応じた文様の使い分けが制度化される中で、経緯両方を精密に合わせる高度な技法に発達した。インドネシアの絣は儀礼・通過儀礼のための布として、地域ごとに独自の文様体系が発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|体験の舞台は沖縄県島尻郡南風原町本部157にある「琉球かすり会館」。運営する琉球絣事業協同組合は昭和50年設立、2011年4月時点で組合員は役員11人・監事2人を含め59名を数える。開館日は平日・土曜日の9時から17時30分、休館日は日曜・祝日・年末年始で、「ふれあいかすり体験教室」やコースター作りといった体験プログラムが開かれている。
- 五感|琉球絣の模様は、少しずつ束ねた糸を計算された間隔で1カ所ずつ手で括り締め上げる「絣括り」から生まれる。染めには琉球藍のほか、福木・センダン・イスノキ・モモタマナ・クチナシ・カンヒザクラなど12種類前後の植物染料や化学染料が使い分けられ、糸ごとに異なる色合いに染まっていく。織りは緯糸を経糸の間に手投げ杼で通していく昔ながらの技法で、杼が経糸をくぐるたびに布の幅がわずかずつ育っていく。約600種にのぼる幾何学模様は、琉球王府時代から伝わる「御絵図帳」をもとにしており、涼やかな図柄が織り上がっていく過程を間近で見られる。
- 異常なこだわり|琉球絣の柄は、王府時代から伝わる「御絵図帳」に記された図柄をもとに、糸を1カ所ずつ手括りで締め上げてから染め分けることで生み出される。染料について組合サイトの解説ページは琉球藍・福木・グール・テカチを挙げる一方、同じサイト内の「かすりの道」ページはセンダンやイスノキ、モモタマナなど別の12種の植物を紹介しており、資料によって挙げられる染料植物の顔ぶれが一致しない。織りは緯糸を経糸の間に手投げ杼で通す昔ながらの技法を守り、近年はパソコンでデザインを起こしたり現代アートの感覚で絣を織ったりする若い作り手も出てきている。
- 外国人の驚き|インドに源を発し、東南アジアを経て14〜15世紀ごろに琉球王府の交易とともに沖縄へ伝わったという絣の来歴に外国人は驚くという。糸を1本ずつ手で括ってから染め分け、約600種という膨大な図柄を織り分けている点も、機械染めのプリント柄に慣れた人には手仕事の緻密さとして意外に映るとされる。染料に化学染料だけでなく、センダンやイスノキ、モモタマナなど10種類を超える植物を使い分けていることも、天然染料をここまで体系立てて使う例は珍しいとして驚かれるという。同じ組合の公式サイトでも紹介する染料植物の種類が資料ごとに食い違っている点に、記録の残り方の違いとして興味を示す人もいるという。
- 豆知識|琉球絣は昭和58年に国(通商産業大臣)の伝統的工芸品に指定され、平成2年には11月3日が「かすりの日」に制定された。母体の南風原織物組合は昭和5年に結成され、昭和52年に「琉球かすりの里」を宣言、翌昭和55年に活動拠点となる琉球かすり会館を建てた。1972年の本土復帰を経て沖縄工芸品が全国に知られるようになり、いまも組合員59名という規模で図柄と技法を受け継いでいる。組合の公式サイトには伝統工芸士17名の氏名と認定部門が名簿として公開されており、担い手の顔が見える形で技術の継承状況を確かめられる。
もし消えたら、何が失われるのか
失われるもの(数字にならないもの)
経緯絣という高度な位置合わせの技法と、約600種にのぼるとされる身の回りの動植物文様の体系が失われる
いま直面している問題
織元の高齢化、原料(染料植物)の確保、後継者不足
出典
産地|沖縄県島尻郡南風原町(沖縄県) 世界の対比先|アジア
English: Ryukyu-gasuri (Ryukyu ikat cotton)(A Ryukyu-gasuri weaver binds both the warp and weft threads before dyeing, aligning the two so that roughly 600 traditional motifs drawn from everyday plants and animals emerge in the finished cloth.)