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水引職人(加賀水引細工)世界の似たサービス ─ フランスのパスマントリー職人(房・組紐等の装飾トリム職人)
約100年前(大正時代)、金沢の津田左右吉が創始したと伝わり、現在5代目まで継承されている
共通の目的紐状の素材を結んだり編んだりして、贈り物や衣装を彩る装飾を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=中国結び(中国の吉祥結び細工職人、結び方に意味を込める発想が近い参考比較)
なぜ違いが生まれたのか
日本は贈り物に「気持ちを結ぶ」という精神性を込める文化があり、紙を素材にした水引が、結び方(結び切り・蝶結び等)ごとに意味を持つ象徴的な装飾に発達した。フランスのパスマントリーは宮廷文化の中で、衣装・調度品を飾る実用の縁取り装飾として発達し、結び方自体に意味を込める発想は薄い
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|金沢市野町にある津田水引折型は作業場と売場が同じ空間になっていて、通りに面した店先から職人が水引を結ぶ手元をそのまま見ることができる。平日10時から15時のみ、2〜9人のグループ単位で受け付ける体験は、30分1500円のキーホルダーから60〜90分5500円の箸袋作りまで幅があり、駐車場は5台分ある。金沢駅の中2階待合室にも作品が常設展示されている。
- 五感|最高級とされる和紙「檀紙」で包んだ祝儀袋に、色とりどりの水引を結ぶ。平らに折らずふっくらとさせた包みの丸み、あわじ結びで締めた紐の張り、水引特有の軽さと硬さが同居する感触が手に残る。水引は和紙をこより状に固くよって芯にし、そこへ色をつけたレーヨン糸やペーパーフィルムを巻きつけて仕上げる。清酒に添える「家内喜多留」には鶴と亀を対にした水引細工が結ばれるなど、一つひとつの造形に意味が込められている。一本一本手作りされた水引ならではの太さのばらつきも指先で分かり、近くには水引の色を200色近くそろえる専門店もある。
- 異常なこだわり|津田水引折型の職人は、結ぶための水引そのものを既製品に頼らず、一日の仕事を終えたあと毎晩コツコツと一本ずつ手作りしているという。初代・津田左右吉が平面的だった折型を折り目をつけずふっくらと包む方法に変え、2代目・津田梅の代にこの作風が「希少伝統工芸 加賀水引細工」として確立した。現在は津田宏さんとさゆみさんが5代目としてこの造形を守り、工程は和紙で「包む」、水引で「結ぶ」、贈る人の気持ちを毛筆で「書く」の3つを欠かさないことを基本としており、結び方も最高位のあわじ結びより難度の高い平梅結びまで使い分ける。
- 外国人の驚き|贈り物を包む紙と紐の結び方だけで、慶事から弔事まで意味を使い分ける文化があること。あわじ結びという一つの結び方が、祝儀にも不祝儀にも使われる最高位の結びだという説明に驚く人が多い。リボンではなく和紙をよった紐を結ぶという発想そのものも珍しがられる。結納金の相場は50万、70万、100万円といった区切りのよい数字で包むのが通例とされ、金額の包み方にまで様式があることに驚く人もいる。婚礼用の白扇「末広」は房を取れば和装小物として長く使える。
- 豆知識|結納品のするめは「寿留女」、昆布は「子生婦」、酒は「家内喜多留」とめでたい漢字を当てて書く。するめは噛むほど味が出ることから末永い幸せの象徴、昆布は「よろこぶ」の語呂合わせで子孫繁栄を願う品とされる。友白髪は白麻糸で、するめを束ねる時にも使い、夫婦がともに白髪になるまで添い遂げるよう祈願して贈られる。長熨斗は鮑を伸ばして干した「鮑熨斗」を略した名で、魔除けの意味を持つとされる。結納金は、贈る相手が女性なら「小袖料」、男性なら「袴料」とも呼ばれる。梅の花をかたどった水引細工は、単体で正月の飾りにも使われる。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | ─ |
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| 統計の基準年 | ─ |
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| 後継者不足度 | ★★★★☆ |
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| 統計の出典URL | ─ |
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失われるもの(数字にならないもの)
約100年前に金沢の津田左右吉が創始したとされる技術と、結び方に意味を込めるという贈答文化の精神性が失われる
いま直面している問題
冠婚葬祭の簡素化による祝儀袋需要の縮小、担い手が特定の工房に集中していること
出典
産地|石川県金沢市(石川県) 世界の対比先|欧州
English: Kaga mizuhiki zaiku (Kaga decorative cord craft)(A Kaga mizuhiki artisan twists gold- and silver-leafed paper cord into three-dimensional cranes, pines, and other auspicious forms, tying meaning itself into the knot that adorns a gift.)