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畳職人(京たたみ)世界の似たサービス ─ ヨーロッパの絨毯(カーペット)職人
畳の原型は平安時代に貴族の権威の象徴として使われ、茶道の発展とともに一般の民衆にも広まったとされ、1300年の歴史を持つ
共通の目的床材の上に敷く柔らかい仕上げ材を作り、座る・眠るための快適な床を提供する
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=中東・トルコの絨毯職人(床に座る文化を支える敷物という点が近い参考比較)
なぜ違いが生まれたのか
日本は高温多湿な気候で、い草という植物が持つ調湿性・吸放湿性が快適な床材として発達した。ヨーロッパは石造建築で底冷えが課題となり、断熱性の高い動物繊維(羊毛)の敷物が発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|京都畳商工協同組合(京都市上京区猪熊通椹木町上ル大黒町454)に加盟する68事業所で作られた畳だけが「京たたみ」を名乗ることができる。昭和28年開設の京都畳高等職業訓練校の流れをくむ京都畳技術専門学院では、4月に5名の新入生を迎え、研究科を含め総勢16名が学科11名・実技9名の指導体制で学んでおり、大正元年から続く技術競技会も開かれている。京都御所の紫宸殿には、天皇の御座として用いる正方形の敷物「御茵」が置かれ、その下には最も格の高い縁とされる繧繝縁(うんげんべり)の畳が敷かれており、こうした畳を仕立てる技術も京たたみの系譜にある。
- 五感|縁の隅は「紋合わせ」という技法で柄をそろえて美しくたたみ、框(かまち)の仕上げでは藁で厚みを調整し、畳の厚みと畳よせの高さをそろえる。板入れ・かがり・平刺し・返し縫いといった工程をすべて手縫いで仕上げるため、機械縫いにはない針目の詰まりと畳表の張りが生まれる。畳床に使う藁も、職人の手縫いによって1本1本に真心をこめて形作られると伝えられており、藁床そのものの手ざわりに手仕事の跡が残る。
- 異常なこだわり|一般畳は板入れ・かがり・平刺し・返し縫い・隅作り・框縫いという工程でつくられるのに対し、神社仏閣で使う有職厚畳はさらに隅柱・中柱立てを加え、柄を左右でそろえる「紋合わせ」という工程まで踏む。神事などで使う有職拝敷も、かがり・平刺し・返し縫い・紋合わせで仕立てる。「京たたみ」の指定商品は一般畳・有職畳・厚畳・拝敷の4種で、用途に応じて工程の組み合わせそのものを変えている。茶の湯で基準とされる京間の畳は6尺3寸×3尺1寸5分(約190cm×95cm)という寸法で、柱間を6尺5寸に定め、2間(12尺6寸)に畳2枚を敷き込めるよう設計されており、足利義政の東山殿以降に広まった「内法柱間制」という畳基準の設計方法に基づいている。
- 外国人の驚き|神社仏閣で使う畳と住宅で使う畳とで、工程の組み方そのものが違うこと、そして今も全工程を手縫いで仕上げていることに驚く外国人が多いという。畳の縁の柄をわざわざ左右で合わせる「紋合わせ」という工程があることも、ただの敷物ではなく装飾にまでこだわる姿勢として意外に映るという。関東で使われる江戸間(5尺8寸、約175cm)より京間がひとまわり大きいように、同じ「畳1畳」でも地域によって実寸が違うという点も驚きにつながるという。神社仏閣で使う有職畳は、そのほとんどが今も京都で作られているという生産地の集中ぶりも、意外な事実として受け止められている。
- 豆知識|畳は奈良時代の古事記にもたびたび登場するとされ、1300年ほどの歴史を持つ。平安時代には貴族が権力の象徴として用い、茶道の発展とともに一般の暮らしにも広がっていったという。京都畳商工協同組合の起源は明治28年(1895年)創設の「京都畳職工協会」で、明治30年(1897年)に現在の組合名に変わり、昭和33年(1958年)に法人認可を受けた。「京たたみ」は平成18年(2006年)11月27日に京都府知事から指定を受け、その名称は商標登録もされている。技術を競う大会は大正元年(1912年)から続いており、100年を超えて職人どうしが腕を磨き合う場になっている。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | ─ |
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| 統計の基準年 | ─ |
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| 後継者不足度 | ★★★☆☆ |
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| 統計の出典URL | ─ |
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失われるもの(数字にならないもの)
1300年続くとされる畳文化と、茶室・社寺仏閣向けの特別な規格を作り分ける技術が失われる
いま直面している問題
洋室化による畳部屋の減少、い草生産農家の激減(既存行「街の畳屋」の出典欄を参照)、後継者不足
出典
産地|京都府京都市(京都府) 世界の対比先|欧州
English: Kyo-tatami (Kyoto tatami mat)(A Kyo-tatami maker hand-sews a woven rush surface onto a compressed rice-straw core, producing the refined, thin-profile mats used in Kyoto's tea rooms and temples.)