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大工道具鍛冶(播州三木打刃物)世界の似たサービス ─ ドイツ・ゾーリンゲンの刃物鍛冶(工具・刃物の産業集積地)
16世紀末(1580年の三木合戦後)に町の復興のため各地から大工が集まり、大工道具の需要増加とともに金物の町として発達した。伝統的工芸品としては1996年4月8日指定
共通の目的鋼を打ち鍛えて、木や金属を加工するための道具そのものを作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=イギリス・シェフィールドの刃物・工具職人(産業革命期に工具生産の集積地となった点が近い参考比較)
なぜ違いが生まれたのか
播州三木は16世紀末、三木合戦(羽柴秀吉の三木城攻め)で荒廃した町の復興のため各地から大工が集まり、大工道具の需要が爆発的に増えたことから鍛冶の町として発達した。ゾーリンゲンは中世からの水運・製鉄資源を背景に、産業革命期に工場制手工業として量産体制を確立した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|三木市立金物資料館(三木市上の丸町)の前庭には古式鍛錬場があり、毎月第1日曜日(7〜9月は9時から)に三木金物古式鍛錬技術保存会がこて・小刀・鑿・鋸・鉋を鍛える実演を無料・予約不要で公開している。道の駅みき2階の金物展示館では約3,300点の製品を組み上げた「金物鷲」を見ることができ、市内の鉋工房・常三郎(三木市福井字八幡谷)では工場見学のほか、鉋づくりのワークショップや鰹節削り体験教室も受け付けている。
- 五感|鋼と地金(軟らかい鉄)を接ぎ合わせる鍛接では、赤く熱した鉄が槌で打たれるたびに火花が飛び、金属の匂いと熱気が工房に満ちる。地金には和鉄や錬鉄、極軟鉄が使われ、なかでも明治22年以前に英国で作られた船の鎖や鉄橋の解体材から採る錬鉄は、精錬時の温度が低いため粒子が粗く「ゴマ」と呼ばれる酸素気孔を含み、非常に研ぎやすい肌合いになる。焼き入れを終えた刃は、仕上がった切り口に触れると、それ以上の研磨がいらないほどの滑らかさを感じ取れる。鰹節削り体験教室では、鉋で削ったばかりの鰹節ならではの香りと食感も確かめられる。
- 異常なこだわり|鍛接から仕上げまでの工程は14から20以上に及び、刃に組み合わせる鋼と地金は用途ごとに使い分ける。地金は研ぎ味を左右する「女房役」とされ、炭素含有量0.1%以下という柔らかく脆い性質のものだけが選ばれる。鋼のほうも「酒壺」と呼ばれる特殊粉末鋼HAP40や青紙1号鋼、ハイス鋼SKH51など複数の鋼種を刃物の種類ごとに使い分ける。常三郎のような鉋工房では、鋼と地金を鍛接する職人のほかに台木を仕込む台打ち職人、刃を仕上げる研ぎ職人が分かれて働き、一挺の鉋が完成するまでに複数の専門職人の手を経ている。
- 外国人の驚き|刃の芯となる硬い鋼だけでなく、あえて柔らかく脆い「地金」を選んで組み合わせるという発想に驚かれる。しかも地金に使われる素材の一つは、明治22年より前に英国で作られた船の鎖や鉄橋の解体材から採った錬鉄だといい、廃材となった西洋の鉄が日本の伝統刃物の中に生き続けているという事実は特に意外に受け止められる。この土地には約400年続くとされるたたら製鉄由来の技術が今も継承されているとされ、刃物の産地でありながら鉄そのものをつくっていた時代の技術の名残が語り継がれている点も驚かれる。
- 豆知識|播州三木打刃物は天正6年(1578)の羽柴秀吉による三木城攻めで町が焼け野原になったのち、復興のための免税政策で各地から大工職人と鍛冶職人が呼び戻されたことをきっかけに発展したと伝わる。京都・大阪へ出稼ぎに出た大工がその道具の切れ味を広めたことも産地形成に影響したとされる。鋸・鑿・鉋・鏝・小刀の5品目は平成8年(1996)に国の伝統的工芸品に指定され、手引のこぎりは全国シェア約17%を占め、三木市の工業製品出荷額のおよそ3割を金物産業が占めているとされる。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | ─ |
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| 統計の基準年 | ─ |
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| 後継者不足度 | ★★★☆☆ |
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| 統計の出典URL | ─ |
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失われるもの(数字にならないもの)
大工が使う「道具を作る道具」という川上の技術基盤と、割込み鍛接による切れ味と粘りの両立という技法が失われる
いま直面している問題
大工人口の減少(在来木造建築の需要縮小)、電動工具への代替、後継者不足
出典
産地|兵庫県三木市(兵庫県) 世界の対比先|欧州
English: Banshu Miki uchihamono (Banshu Miki forged tools)(A Miki blacksmith forge-welds a hard steel edge onto a softer iron body to make saws, chisels, and planes for carpenters, a craft born from the town's rebuilding after a 16th-century siege.)