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提灯職人(八女提灯)世界の似たサービス ─ 中国の紙灯籠職人
江戸時代後期(文化年間、1810年代)に福島町(現・八女市)の荒巻文右衛門が始めたとされ、後の安政期に吉永太平が一条螺旋式の製法と極薄の手漉き和紙を導入して基礎を確立したと伝わる
共通の目的ろうそくの炎を風雨から守りながら、祭礼や仏事の空間をやわらかい光で彩る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=ヨーロッパのランプシェード職人(布・ガラスを金属枠に常設し、畳まない前提で作る照明器具)
なぜ違いが生まれたのか
日本は高温多湿の夏に祭礼で大量の提灯を出し入れし、狭い家屋で保管する必要があった。一条螺旋の骨組みは「畳んで仕舞える」という省スペースの知恵として発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|福岡県八女市本町の八女伝統工芸館(八女市本町2番地の123の2)。入館は無料、開館は9時から17時、月曜と年末年始(12月29日から1月3日)は休館。提灯・仏壇・石灯籠・手漉き和紙など八女の伝統工芸をまとめて展示する。徒歩圏には八女提灯協同組合(八女市本村425-22-2、電話0943-22-5161)や、文化12年創業のちょうちん屋・伊藤権次郎商店(八女市本町220番地)もある。八女市緒玉のシラキ工芸は昭和55年創業、平成16年10月に有限会社化し、平成27年には「ちょうちん堂」というプロジェクトを立ち上げた。福岡県知事指定の特産工芸品・民芸品は県内に38品目あり、うち22品目が筑後地域に集まる。
- 五感|横に渡した細いひごと縦に渡した糸だけで組んだ火袋を、手の感覚を頼りに均等な螺旋状に巻いていく。薄い八女の手漉き和紙や絹を貼ると、光を通したときの柔らかな透け感が生まれる。絵付け師は下絵を描かず、一度に10以上の火袋へ次々と筆を運ぶ「速画(速描)」で花鳥や涼を感じさせる絵柄を描き入れる。涼み提灯には暑い盆の時期にふさわしい花や鳥、風景の意匠が選ばれ、絹地に描かれた絵柄が灯りに透けて揺れる。仕上がった提灯はひごのしなりで軽く、きれいに折りたためる。
- 異常なこだわり|火袋は横のひごと縦の糸だけで組み、下地なしに手の感覚だけを頼りに均等な螺旋状に巻き上げる。安政年間、吉永太平が編み出した「一条螺旋の製法」と薄い手漉き和紙の導入によって、この巻き方が八女提灯の基礎になったと伝わる。絵付けは下絵を描かず、一度に10以上の火袋へ続けて筆を運ぶ「速画」で仕上げる。手書絵付と吹き絵付(グラデーション)を使い分け、いずれも長年の熟練を要する技法とされる。シラキ工芸は昭和55年の創業当初から火袋作りを専業とし、平成10年10月に創業した提灯工房朋を平成23年に合併して絵付けの技術も引き継いだ。
- 外国人の驚き|下絵をいっさい描かず、10以上の提灯の火袋へ次々と同じ構図を筆で描き入れていく絵付け師の速さに驚かれる。骨組みは接着剤ではなく、ひごと糸を手の感覚だけで均等な螺旋状に巻いて作られ、その軽さゆえにきれいに折りたためる。八女は盆提灯の生産量が全国で最も多いとされる一方、神社仏閣や飲食店向けの装飾提灯だけを専門に作り続ける店も文化12年の創業から続いている。令和2年には「cocolan」、令和5年には「Re JAPAN」という現代向けの新シリーズも発表しており、江戸期からの技法をそのまま現代の商品開発にも使っている点も珍しがられる。
- 豆知識|八女提灯は文化13年(1816年)頃、荒巻文右衛門によって当時の福島町(現在の八女市)で「場提灯」として創製されたのが始まりと伝わる。経済産業大臣指定の伝統的工芸品で、福岡県内では小石原焼・博多織・八女福島仏壇・博多人形・久留米絣・上野焼と並ぶ7品目の一つ。大正時代以降は盆提灯が主流になり、いまも八女の生産の約8割が盆提灯で、生産のピークは毎年6月から7月とされる。種類は「住吉」「御殿丸」「行燈」のほか、涼み提灯・祭礼用提灯・宣伝用提灯まで幅広い。伊藤権次郎商店は文化12年(1815年)に指物商「長門屋」として創業し、天保7年(1836年)から提灯の製造小売を始めた。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | 確認できていない |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | —(未確認) |
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| 統計の基準年 | ─ |
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| 後継者不足度 | ★★★☆☆ |
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| 統計の出典URL | ─ |
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失われるもの(数字にならないもの)
盆提灯・祭り提灯が灯す先祖供養や地域の祭りの情景、一条螺旋という折り畳み構造の技術が失われる
いま直面している問題
盆提灯需要の縮小、仏間・盆棚のある住宅の減少、職人の高齢化
出典
産地|福岡県八女市(福岡県) 世界の対比先|アジア
English: Yame chochin (Yame paper lantern)(A Yame lantern maker winds a single spiral bamboo rib and pastes thin washi over it, so the finished lantern folds flat like a fan when not lit.)