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津軽塗の塗師世界の似たサービス ─ フランスの家具塗装職人(ヴェルニ/フレンチポリッシュ職人)
江戸中期(弘前藩4代藩主津軽信政の治世、1646〜1710年)に刀の鞘の加飾技法として始まったとされる
共通の目的木の器や家具の表面を保護しながら、独自の模様や光沢を持つ仕上げをつくる
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=中国の填漆(てんしつ)技法。漆を彫り込んで色漆を埋め、研ぎ出して模様を出す点で技法的な源流のひとつとされる
なぜ違いが生まれたのか
津軽(弘前)は積雪が多く漆の硬化に適した湿度が保たれる気候であることに加え、弘前藩が藩士の内職として奨励し刀の鞘の加飾から発達したため、模様を描くのではなく研いで偶然に近い形で出す美意識が育った。ヨーロッパは家具の木地そのものの木目を見せる方向で磨き技術が発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|津軽藩ねぷた村の津軽蔵工房「たくみ」は、慶応元年(1865年)建築の米蔵を利用した弘前市指定「趣のある建物」で、津軽塗の製作風景を見学できる。弘前公園近くの弘前市大浦町には、津軽塗師5代目が”伝統工芸をモダンに愉しむ”を掲げて営む「源兵衛」があり、午前10時から午後4時半まで木曜定休で開いている。弘前市神田の弘前市伝統産業会館では、職人の指導のもとで箸や盛皿を仕上げる本格的な製作体験も行われている。
- 五感|唐塗は卵白を入れた黒漆に仕掛けベラで斑点を付け、色漆を塗り重ねてから砥石や炭で研ぎ出すことで、色漆の断層が重厚な模様として現れる。七々子塗は漆の濡れた塗膜に菜種を蒔き付けて乾かし、菜種を剥がすと魚卵のような輪状の突起が残る。紋紗塗は艶消しの黒地に艶のある黒漆の模様が光の当て方で浮かび上がり、見る角度で表情が変わる。錦塗は七々子地を黄と朱で市松模様にぼかし塗りしたうえに文様を重ねる技法で、一つの器の中に複数の色と質感が浮かび上がる。
- 異常なこだわり|唐塗は仕掛漆調合・仕掛け・塗掛・彩色・呂塗・妻塗り・上げ塗と続く多段階の工程に加え、複数回の研磨・扱き塗・炭はぎ・千遍こぐり・摺漆・艶付けを経て、完成までに最低でも一ヶ月半から二ヶ月を要する。七々子塗も中塗・種漆塗・種蒔・種はぎ・殻取・種研という下地作りだけで6段階を踏んでから上げ塗に進む。最も新しい技法とされる錦塗は、七々子地に桜唐草や紗綾型を筆で描き、緑の隈取りを添えて錫粉入りの朱漆を研ぎ出すという手間のかかる工程のため、現在塗り上げられる職人はごくわずかとされる。
- 外国人の驚き|塗って研いで模様を絵付けせず偶然に近い形で出す発想と、一つの器を仕上げるのに一ヶ月半から二ヶ月をかける工程数の多さは、外国人には驚きとして映る。明治維新以後の作例が少なく一般製品としてほとんど見かけなくなった紋紗塗のように、四技法のうち技術そのものが希少になった塗りがある点も意外な事実として伝わる。津軽藩ねぷた村の体験用の箸やスプーンにも、あらかじめ12回重ね塗りした漆が使われており、観光客が研ぐ工程だけでも本物の下地の厚みを実感できる。
- 豆知識|津軽塗は弘前藩4代藩主津軽信政の治世(1646〜1710年)にさかのぼり、若狭国の塗師・池田源兵衛が元禄10年(1697年)に青海太郎左衛門へ入門、享保12年(1727年)に「青海源兵衛」を名乗った系譜から発展した。宝暦8年(1758年)の記録には「弘前一流の塗物あり、唐塗という」と残る。津軽藩ねぷた村では箸研ぎ・手鏡・スプーンの津軽塗体験ができ、料金は2,200〜3,000円、所要75〜90分、前日までの予約で参加でき、仕上げの漆塗りと磨きを職人が行ったのち2〜3週間後に発送される。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | 確認できていない |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | —(未確認) |
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| 統計の基準年 | —(未確認) |
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| 後継者不足度 | ★★★☆☆ |
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| 統計の出典URL | —(未確認) |
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失われるもの(数字にならないもの)
塗っては研ぐを40数回・2ヶ月以上繰り返す「研ぎ出し変わり塗り」という、模様を絵付けせず研ぎ出して偶然性の中から出現させる技法と、非常に堅牢な津軽塗の器
いま直面している問題
工程が多く量産できないことによる価格競争力の低さ、職人の高齢化・後継者不足
出典
産地|青森県弘前市(青森県) 世界の対比先|欧州
English: Tsugaru-nuri lacquer artisan(A Tsugaru-nuri artisan builds up dozens of layers of colored lacquer on wood and then polishes them back down, letting a hidden pattern emerge from beneath the surface rather than painting it on top.)