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佐賀錦職人世界の似たサービス ─ ヨーロッパの金襴・ブロケード(金銀糸織物)職人
江戸中期、肥前鹿島藩9代藩主鍋島直彜の夫人・柏岡の方が病床で天井の網代組みの美しさに着想を得て考案したのが起源とされる。幕末に一時沈滞したが、佐賀藩出身の大隈重信夫人によって再興され「佐賀錦」と改称された
共通の目的金銀を使った糸を織り込み、光沢のある豪華な織物を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=タイ・ラオスの金襴織物職人(金糸を織り込む豪華な織物という点が近い参考比較)
なぜ違いが生まれたのか
佐賀錦は鹿島藩主夫人が病床で見た網代組みの天井の美しさに着想を得て、身近にあった和紙を使って考案したという逸話が伝わり、武家の女性の手すさびとして紙の経糸という独自の発想が生まれた。ヨーロッパの金襴は宮廷・教会向けの実需から、金属そのものを糸に加工する冶金技術の延長で発達した
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|佐賀市松原4丁目3番15号の佐賀市歴史民俗館・旧福田家内に、佐賀錦振興協議会(電話・FAX 0952-22-4477)の展示場所がある。開館時間は9時から17時、実演は9時30分から16時30分、入場は無料。休館日は月曜(祝日の場合は火曜)と祝日の翌日、12月29日から1月3日とされている。同協議会は後継者を育成するため、毎年「初心者講習会」を実施している。
- 五感|金銀の箔を貼ったり漆を塗ったりした和紙を細く裁断した経糸と、染色した色とりどりの絹糸の緯糸が織り合わされ、光沢のある金銀の箔と絹糸の艶が並ぶ。組織点が縦横に連続する平織りとは違い、斜めに連続する綾織によって布面に綾線が浮かび上がり、現代人の感性に響く大胆な文様や色使いが特徴とされている。織り上がった生地は、名刺入れや和装バッグ、マスクブローチといった身近な小物にも仕立てられ、和紙と絹という異なる素材の質感が一つの製品の中に同居する。
- 異常なこだわり|文様は方眼紙を使い、緯糸を黒、経糸を白として1マスずつ塗りつぶしながら配色を検討して作られる。織機は使わず、織り台という小さな台に経紙をかけ、「網針(あばり)」という杼(ひ)を簡略化したような針と竹べらで絹糸を織り込んでいく。織り台の裏の巻き棒には糊を付けて和紙を巻き込み、経紙は必要な寸法に切り取って和紙の中心に合わせて止めたあと、下1cmほどの部分に糊をつけてしっかりと合わせる。経紙を上下1本おきにすくう作業を2回繰り返して交差させ、織り始めと織り終わりには経紙を定着させるための無地の平織りを1cmほど織り込んでから、本来の文様の織りに入るという手順が守られている。
- 外国人の驚き|経糸に使われているのは糸ではなく、金銀の箔を貼ったり漆を塗ったりした和紙を細く裁断したものである。和紙を「織る」という発想自体が世界的にも珍しく、1910年のロンドン日英大博覧会に出品された際には「日本手芸の極致」と称賛され、その名声が海外にまで広まったとされている。一日にわずかしか織れないほど根気のいる手仕事のため、帯のような大きな作品は少なく、袋物など小さな実用品が中心になっている。
- 豆知識|佐賀錦の起源には、鹿島藩鍋島家9代藩主夫人・柏岡の方が病床で天井の網代組の美に着想を得たという鹿島説と、それ以前から小城藩ですでに作られていたという小城説の2つがある。鹿島説では、近習が観世縒り(和紙を細く切り縒り合わせたもの)で網代形を編んで印籠を作ったことが始まりとされる。明治初期に一時生産が中断したが、佐賀県出身の大隈重信が惜しんで旧華族の間で再興され、1910年のロンドン日英大博覧会への出品を機に、大隈重信の計らいで「佐賀錦」と名付けられた。平成5年(1993年)には佐賀県から伝統的地場産品の指定を受け、普及振興のため佐賀錦振興協議会が新たに設立された。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | ─ |
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| 統計の基準年 | ─ |
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| 後継者不足度 | ★★★★☆ |
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| 統計の出典URL | ─ |
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失われるもの(数字にならないもの)
鹿島藩主夫人の考案という物語性を持つ由来と、和紙を経糸に使うという世界的にも珍しい発想の技術が失われる
いま直面している問題
紙の経糸を切る手間のかかる工程、後継者育成、需要の限定(帯地・バッグ等の高級小物中心)
出典
産地|佐賀県佐賀市・鹿島市(佐賀県) 世界の対比先|欧州
English: Saga-nishiki (Saga brocade)(A Saga-nishiki weaver cuts gold- and silver-leafed washi paper into fine warp threads and weaves them with dyed silk, a technique said to have been devised by a feudal lord's wife gazing at a wickerwork ceiling.)