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こけし工人(宮城伝統こけし)世界の似たサービス ─ ロシアのマトリョーシカ職人
江戸時代末期、東北地方の温泉地で子供のみやげ物として生まれたとされる。経済産業大臣指定伝統的工芸品としては昭和56年(1981年)6月22日指定
共通の目的木を轆轤で挽き、彩色して素朴な人形を作る
やり方が、どう違うのか
⚠ 「使う道具」「使う素材」は日本側のみ調べています(世界側は同じ条件で確かめられていないため、
世界側の比較値は作っていません)。
もうひとつの世界の対比例=ドイツ・エルツ地方の木工人形職人(クルミ割り人形等、木を轆轤で挽き彩色する点が近い参考比較)
なぜ違いが生まれたのか
日本のこけしは東北の温泉地で湯治客に売る土産物として、木地師の轆轤技術から派生し、系統ごとに独自の型を競うように分化した。ロシアのマトリョーシカは19世紀末に日本の入れ子細工(箱根の七福神人形等)の影響を受けて考案されたとされ、入れ子という機構自体を主役にした点で発想が分かれた
五感で味わう価値・職人のこだわり
- 出会える舞台・空間|宮城伝統こけしは仙台市、白石市、蔵王町、大崎市(旧鳴子町)に伝わる。産地組合連合会は大崎市鳴子温泉字尿前の日本こけし館内に事務所を置き、みやぎ蔵王こけし館(蔵王町)、弥治郎こけし村(白石市)とあわせて見学・体験ができる。日本こけし館とみやぎ蔵王こけし館は有料で見学・体験ができ、弥治郎こけし村は見学無料、体験のみ有料となっている。毎年、全日本こけしコンクール(白石市、5月3〜5日)、全国こけし祭り(鳴子温泉、9月第1土日)、遠刈田こけしまつり(蔵王町、10月下旬)が開かれている。
- 五感|原木は皮をむいてから6ヶ月から1年かけて自然乾燥させ、玉切り・木取りを経て、ろくろを回転させながら鉋で頭と胴を挽いていく。挽き終えた木地はサンドペーパーやとくさで磨かれ、絵筆で菊や牡丹、あやめといった花模様が頭と胴に描かれていく。仕上げにはモクロウやハクロウを引いて艶を出す。系統によって「瓜実型」「福助型」「丸型」など頭の形が違い、胴も直胴・内反胴・裾広がりなど様々で、同じ木から生まれても系統ごとに全く違う表情の人形が仕上がっていく。
- 異常なこだわり|宮城伝統こけしは鳴子・遠刈田・弥治郎・作並・肘折の5系統に分かれ、系統ごとに使うろくろの向き(鳴子は横ろくろ、他の4系統は縦ろくろ)、頭と胴の組み付け方(鳴子は「はめ込み」のみ、他は「さし込み」または「はめ込み」)、描く模様の種類まで細かく決められている。たとえば鳴子は胴に菊・楓・牡丹・あやめ・撫子・桔梗、弥治郎は菊・枝梅・桜・衿・牡丹・蝶・松葉・裾・あやめ・結びひもと、系統ごとに描いてよい模様の一覧そのものが異なり、他系統の模様を描くことは許されていない。肘折系は鳴子系の形態と遠刈田系の描彩様式が融合してできた系統とされ、5系統のうち唯一、二つの系統の特徴を意図的に併せ持つ。
- 外国人の驚き|同じ「こけし」という一つの木の人形でありながら、系統ごとに頭の形、胴の輪郭、使うろくろの向き、描いてよい模様までが細かく規定として分かれ、産地を見比べるだけで別の工芸品のように見えることに外国人は驚くという。原木を6ヶ月から1年も自然乾燥させてから挽き始めるという、完成までの時間の長さも意外に感じられるとされる。模様だけで系統を言い当てられるようになる愛好者もいるといい、規定の細かさそのものが観賞の楽しみにつながっている。
- 豆知識|文献をたどると、こけしは宮城県の作並温泉に住む工人が最初に作ったとされ、江戸末期の文化・文政年間(1804〜1830年)に創始されたと考えられている。現在、東北全体では11系統に分類されるこけしのうち、宮城県内の5系統が昭和56年6月22日に国の伝統的工芸品に指定された。企業数38社、従事者数50名、年間生産額は約2億円(うち伝統的工芸品は約1億円)、伝統工芸士は13名(2022年4月現在)という規模で、県の「プロジェクト匠」には作並系の平賀輝幸氏、遠刈田系の佐藤康広氏が参加しており、系統ごとの技術を継ぐ担い手として名前が挙がっている。
もし消えたら、何が失われるのか
| 事業者数(現在) | —(未確認) |
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| 事業者数(ピーク時) | —(未確認) |
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| ピークの年 | ─ |
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| 統計の基準年 | ─ |
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| 後継者不足度 | ★★★★☆ |
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| 統計の出典URL | ─ |
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失われるもの(数字にならないもの)
東北の湯治文化が生んだ5系統それぞれの独自の顔立ちと、一本挽きろくろの技術が失われる
いま直面している問題
温泉地の観光客減少、後継者育成の課題(「プロジェクト匠」等の育成事業が存在)
出典
産地|宮城県(鳴子・遠刈田・弥治郎・作並・肘折)(宮城県) 世界の対比先|欧州
English: Miyagi dentō kokeshi (Miyagi traditional kokeshi doll)(A kokeshi craftsman turns a single block of wood into a limbless doll on a lathe, hand-painting it in one of five distinct regional styles native to the hot-spring towns of Miyagi.)